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横浜人形の家で「大ひな人形展」-ひな祭りスペシャルも

町のひな「古今雛(こきんびな)」

町のひな「古今雛(こきんびな)」

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 横浜人形の家(横浜市中区山下町18)で、25周年記念特別企画展「第23回 館蔵 大ひな人形展~里のひなと町のひな~」が開催されている。

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 今年は、全国に伝わる「里のひな(郷土ひな)」と、武家や公家、富裕な町人などに好まれた「町のひな」を対比して展示する。

 「町のひな」コーナーでは、江戸中期から明治、大正、昭和までのおひな様の変遷をたどることができ、立ち雛(たちびな)や次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)、享保雛(きょうほびな)、有職雛(ゆうそくびな)、古今雛(こきんびな)のほか、ひな段飾り一式、ひな人形一式、内裏雛、源氏枠飾一式、御殿飾一式、檜皮葺御殿飾(ひわだぶきごてんかざり)を紹介する。

 「里のひな」は、土や張子(紙)、布など身近な素材を使用していることが特徴で、長野県松本市の「押し絵雛」や、鹿児島県の「薩摩糸ひな」「金助まり」などの珍しい人形も展示。

 会場では、日本玩具文化財団によるリカちゃんやキティちゃん、スヌーピーといったキャラクターひな人形も楽しめる。

 また、同館は3月に、25周年企画として「ひな祭りスペシャル」を実施。3月5日はレディースデーとして女性の入館料を100円とし、ひなあられを先着500人にプレゼントする。12日・13日にはドルティの着ぐるみが登場。そのほか、琴の演奏会(20日)、開港人形絵付け体験教室(26日)、ピアノコンサート(29日)を行う。

 同館の学芸員の伊井さえこさんは「今回は横浜市在住の郷土人形収集家のご協力のもと、珍しい松本の押し絵雛などもご覧いただけます。展示を通して、地域それぞれがひな人形を大切にしてきたことを感じていただけたらうれしい。3階常設展示室の平田郷陽『粧ひ』は、先日『美の巨人たち』で紹介されたこともあり大変注目を集めています」と話している。

 会場は横浜人形の家3階企画展示室。開館時間は10時~18時30分(最終入館は18時)。月曜定休。4月3日まで(3月22日は休館日)。入館料は大人800円、こども200円(小学生未満無料)。常設展の観覧料を含む。

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