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MM21地区の「横浜三井ビルディング」が環境配慮ビル最高位に認定

横浜市建築局の鈴木伸哉局長から三井不動産の山代裕彦さんにCASBEE横浜認定書が交付された

横浜市建築局の鈴木伸哉局長から三井不動産の山代裕彦さんにCASBEE横浜認定書が交付された

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 みなとみらい21地区67街区に建設中のオフィスビル「(仮称)横浜三井ビルディング」(横浜市西区高島1)が、建物の環境性能を評価する「CASBEE横浜認証制度」で最高位のSランクに認証された。

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 同ビルは地下2階・地上30階建て、高さは約153メートル、延床面積約90,200平方メートルのオフィスビル。建築主は三井不動産、設計者は日建設計(一級建築士事務所)。

 横浜駅東口からみなとみらい21地区への入口に位置し、海に向かって滑らかな曲線を描く外観が特徴で、帷子川沿いの水際線プロムナードにオープンスペース「アーバンプラザ」を設ける。世界的な鉄道模型の製作・収集家である原信太郎さんの収蔵品などを展示する「(仮称)世界鉄道模型博物館」も開館する。落成は2011年12月の予定。

 1月13日には、JNビル建築局長室で「CASBEE横浜認定書交付式」が行われ、横浜市建築局の鈴木伸哉局長から三井不動産執行役員ビルディング事業一部長の山代裕彦さんに認定書が交付された。

 同ビルの、外装計画による熱負荷の抑制や高効率な機器の導入による照明エネルギーの削減などの「地球温暖化対策」、屋上緑化・敷地内の緑化・水景施設などによる「ヒートアイランド対策」、制振装置や耐用年数の長い部材の採用による「長寿命化対策」、みなとみらい21街づくり基本協定に合致した「まちなみ・景観への配慮」などへの取り組みが、Sランク評価の対象となった。

 横浜市建築局 建築環境課は「同ビルは省エネルギー性能の高いオフィスビル。川沿いの立地と広い街区を生かして屋内外にオープンスペースを設けるほか、低層部に体験や地域の交流の場として『(仮称)世界鉄道模型博物館』を計画するなど、横浜駅周辺のにぎわいをみなとみらい21地区へとつなぐ役割も目指しています」と話す。

 CASBEE横浜(キャスビー横浜:横浜市建築物環境配慮評価認証制度)は、建築物の環境品質・性能と環境負荷を総合的に評価し格付けを行う評価システム「建物総合環境性能評価システム(CASBEE)」による格付けに対し横浜市が行う認証制度。

 横浜市はこれまでに「日産グローバル本社ビル」(西区高島1)、横浜駅東口近くの環境対応型高層ビル「横浜ダイヤビルディング」(神奈川区金港町1)、みなとみらい21地区33街区の大型複合オフィスビル「みなとみらいセンタービル」(西区みなとみらい3)など7つの建築物を「CASBEE横浜認証制度」Sランクに認証している。

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