三溪園で国指定重要文化財「新緑の古建築公開」-野点茶会も

「臨春閣」住之江の間

「臨春閣」住之江の間

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で4月29日より、国指定重要文化財の「新緑の古建築公開」を行っている。

 会期中は、三溪園を代表する江戸時代初頭に建てられた貴重な歴史的建造物2棟「臨春閣(りんしゅんかく)」(1649年建築)、「聴秋閣(ちょうしゅうかく)」(1623年建築)とともに内苑奥の渓谷遊歩道が開放され、さわやかな新緑の中で古建築と散策を楽しむことができる。

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 臨春閣と聴秋閣は、江戸時代のはじめに寺院建築から引用したモチーフ「寺作り」(臨春閣=「花頭口(かとうぐち)」「海老虹梁(えびこうりょう)」、聴秋閣=「花頭窓(かとうまど)」「縁下の組物」など)や重層に作られた建物の物見のための空間「望楼(ぼうろう)」(臨春閣=14畳、聴秋閣=2畳台目)など、同時代の建物として共通する要素を持ち、数寄を凝らした内部意匠から江戸時代の上流武士の風流な暮らしを知ることができる。

 関連イベントとして、5日は三溪園ガイドボランティアによる解説ガイド付き「新緑のさわやか野点(のだて)茶会」を開催。会場は臨春閣前の芝生広場(雨天の場合は、横浜市指定有形文化財の白雲邸)。全8回を予定しており、定員各回25人(先着順)、400円(菓子付き)。

 三溪園では現在、フジとツツジが見頃を迎えており、外苑奥の合掌造り「旧矢箆原家住宅家」の庭先では鯉のぼりを掲示。茶店で餌を購入し、園内の親水デッキで大池のコイに餌を与えることもできる。

 三溪園の広報担当の吉川利一さんは「新緑の古建築公開は、従来小規模な聴秋閣と春草廬の公開でしたが、今回はボリュームのある臨春閣と聴秋閣といった内容です。特に臨春閣は3棟から成る、もと紀州徳川家の別荘建築で、随所にしゃれた数寄屋風のデザインが施され、屋内からでしか見られない庭園の風景も見どころです。新緑の時期ならではの風情をぜひ味わっていただきたいと思います」と話している。

 公開時間は9時~16時35分(開園時間は9時~17時)。入園料は大人=500円、65歳以上=300円、小学生=200円。入園料で鑑賞できる。開催は5月5日まで。

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