急な坂スタジオで「グラインダーマン」が身体表現ワークショップ

グラインダーマン GRINDER-MAN 撮影:塚田隆介

グラインダーマン GRINDER-MAN 撮影:塚田隆介

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 急な坂スタジオ(横浜市西区老松町26)で4月17日と18日、アートパフォーマンスグループ「グラインダーマン」による身体ワークショップ「グラインダーマン ワークショップ」が開催される。

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 グラインダーマンは、2010年度にパフォーマンス作品「MUSTANG」シリーズの劇場公演と新作の上演を予定。今回はこのクリエーションに先駆け、作品の出演者を募集する目的でワークショップを開催する。

 ワークショップのテーマは「3人」。孤立と共生が起こる「3人」という最小単位に注目して、互いの存在の掛け合わせから生まれる身体表現を探る。

 当日は、自己の身体に向き合うワークからはじめ、接触による他者との意思疎通を探りながら、パフォーマンスに使用する「ゴーヘッド・パラレル」(立方体のハコ)を用いて、複数人との関係性へ発展させていく。後半は、参加者やグラインダーマン出演メンバーからなる3人1組チームを構成して、共同思考による創作と発表を行う。

 参加対象は3年以上の舞台表現経験者(ダンス・演劇など)。定員18人(受付先着順)。参加費は1回3,000円(各回異なる内容のため、2日間連続の参加も可能)。

 グラインダーマン代表のタグチヒトシさんは「ダンスのように、体で伝えるのか。演劇のようにストーリーで伝えるのか。そういった、ジャンルというか領域に身を投じる前に、そもそもなぜ人前に立つ表現を選んだのか。僕は、他者(観客)の人生の時間をいただいて、自分を配る行為だと考えています。『何』を伝えるかよりも、『どう』配るのか。このワークショップではその筋道を対話を通して考察する場にしたいと考えています。会場でお会いできることを楽しみにしています」と話している。

 会場は急な坂スタジオホール。開催時間は13時~17時、全2回。申し込み・詳細は「グラインダーマン」公式WEBサイトより。

 グラインダーマンは現代美術を出発点に演者と観客の相互作用を空間化するアートパフォーマンスグループ。デザインされた人類、あるいは生きるためのルールを自ら課したヒトとして、「ゴーヘッド・パラレル」(立方体のハコ)を装着する。頭部を隠ぺいすることで生じる匿名性は、演者と観客の境界線を明確にし、両者が共鳴し合う共同体への足がかりとして機能するという。

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