三溪園で中野成樹+フランケンズ新作公演「スピードの中身」

作品「Zoo Zoo Scene ずうずうしい 再び」より
(2009年、横浜市立野毛山動物園、撮影:細川浩伸)

作品「Zoo Zoo Scene ずうずうしい 再び」より (2009年、横浜市立野毛山動物園、撮影:細川浩伸)

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58、TEL 045-621-0634)で3月13日と14日、演劇カンパニー「中野成樹+フランケンズ」による2010新作公演「スピードの中身」が行われる。

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 作品「疲れてますが先へ進みます スピードの中身」の原作は、ドイツの劇作家・ブレヒトの教育劇「折り合うことについてのバーデンでの教育劇」。

 作品は「人は空を飛べるようなった。リンドバーグは太平洋横断に成功したが、ヌーンゲッサーは失敗してしまった。栄光を手にし損なった彼を助ける者はいるのか。日々、人生において進歩とか、挫折とか、助け合いとか、死とか、さまざまなものと『折り合いをつけ』て、先へ進む私たちのものがたり」。同カンパニーが、原作のストーリーを守りつつ、翻訳劇を現代版に自由に脚色した。

 出演者はフランケンズの村上聡一さん、福田毅さん、洪雄大さん、竹田英司さん、田中佑弥さん、石橋志保さん、斎藤淳子さん。ゲストは小泉真希さん、北川麗さん。

 演出は中野成樹さん、誤意訳は劇団「ペピン結構設計」の石神夏希さん、ドラマトゥルクは熊谷保宏さんが手掛ける。

 制作を担当する加藤弓奈さんは「今回『誤意訳』には注目の若手作家・石神夏希さんを迎え、中野は演出に専念します。誤意訳の浸透を密やかに図りつつも、中野が考える戯曲と我々との距離に迫ります。ロケーションは古いお寺と、飛行機に囲まれた博物館。作品は大御所ブレヒトの教育劇。ナカフラを知る人も知らない人も、お芝居を見に行くことそのものを楽しめる企画です。舞台となる三溪園は自然に囲まれ、都会のざわめきからは完全に隔絶された空間。それは、劇場の構造そのものかもしれません。空間を楽しむこと、そして時間を感じること、に着目した作品になっています」と話している。

 15時開演(開場は14時40分)。会場は三溪園内の国指定重要文化財・旧燈明寺本堂。チケットは2,500円(事前申込・事前精算、別途入園料500円が必要)。全席自由。予約・問い合わせは「中野成樹+フランケンズ」公式サイトより。

 「中野成樹+フランケンズ」は、2003年に結成された翻訳劇の上演を専門とする演劇カンパニー。「おもちゃのような」美術・音楽、嘘と本当が「絶妙にブレンド」された演技で翻訳劇を上演し、「戯曲のドラマ」「僕らのドラマ」「演劇というドラマ」の三位一体を目指している。

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