日本大通りの創造拠点「ZAIM」にギャラリー空間がオープン

ZAIMギャラリーに展示されている曽谷朝絵さんの作品

ZAIMギャラリーに展示されている曽谷朝絵さんの作品

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 日本大通りの「ZAIM」(横浜市中区日本大通34)本館1階に5月13日、アーティスト・クリエーターの発表や、出会いと交流の場として、多目的スペース「ZAIMギャラリー」がグランドオープンする。

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 「ZAIM」は1928年に建てられた歴史的建造物で、現在33組のアーティストやクリエイター、アートNPOなどの活動拠点として使われている。

 新設されるギャラリーは、広さ約20平方メートルで、「横浜トリエンナーレ2005」のキュレーターや黄金町バザールのディレクターを務め、現在ZAIMに入居している山野真悟さんをキュレーターに迎え、展示、パフォーマンス、シンポジウムなどを展開していく予定。

 最初の展示は、ZAIMに入居し、身体感覚を光と色彩を使って視覚化するような作品を発表している画家の曽谷朝絵(そや あさえ)さんの作品展。光と水であふれる浴槽を描いた油彩の作品や、時間を追って色彩豊かに変化する光の投影を描いたシリーズ作品などを展示している。開催期間は5月24日まで。「ZAIMギャラリー」の開室時間は10時~18時。入場料は無料。

 5月13日17時から、山野さんや曽谷さんをはじめZAIMに入居するアーティストやクリエーターらが参加し、オープニングパーティーが開催される。

 山野さんは「ギャラリーは来年3月までの期間限定。創造界隈の拠点の一つのZAIMから、今の横浜のアートシーンの状況を紹介する役割を果たしたい」と話している。

 ZAIMは、1928年に日本綿花株式会社横浜支店として創建。戦後、アメリカ軍の物資集散拠点となっていたが、1954年に国が買収し、関東財務局の建物として利用していた。その後、1997年より横浜地方裁判所の建て替えに伴い仮庁舎として使用。2003年に横浜市が取得し、横浜トリエンナーレ2005関連事業の拠点としての暫定利用を経て、2006年4月より芸術文化に関わる市民活動や、若手アーティストの創造活動支援を目的に、横浜市芸術文化振興財団が管理運営を行っている。

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