「横浜トリエンナーレ2008」全参加アーティスト発表

「新港ピア」(横浜市中区新港2-5)の完成予想図

「新港ピア」(横浜市中区新港2-5)の完成予想図

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 今年9月から開催される現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ2008」の全参加アーティストが決定した。横浜トリエンナーレ組織委員会が6月25日、横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港)で発表した。

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 3回目の開催となる今回は26の国と地域から71人の作家が参加。ベルリン在住のマイケル・エルムグリーンさんとインガー・ドラッグセットさんがランドマークプラザ(西区みなとみらい)内の吹き抜けにプールと飛び込み台をモチーフにした巨大作品を展示するほか、内藤礼さんは三溪園(中区本牧)内の建物を利用して作品を発表する。そのほか、オノ・ヨーコさん、横浜を拠点とする岡田利規さんによる演劇ユニット「チェルフィッチュ」、舞踏家の田中泯さんなどが参加する。

 会見ではメーン会場として現在新港ふ頭に建設中の「新港ピア」が報道陣に初めて公開された。8月に竣工予定で、敷地面積約7,000平方メートル、延べ床面積は4,300平方メートル。会期中は約30人の作家による作品が展示されるほか、カフェやミュージアムショップを設ける。トリエンナーレ終了後は2009年の横浜開港150周年記念イベントで使用される予定。

 同展の総合ディレクターの水沢勉さんは「参加する作家がそれぞれが展覧会全体を考えて進めていければ。特別な時間が生まれるような展覧会にしたい」と抱負を話した。

 横浜トリエンナーレ2008は、新港ピアをはじめBankART Studio NYK、横浜赤レンガ倉庫をメーンに三溪園、大さん橋国際客船ターミナル、ランドマークプラザ、横浜中華街(予定)、運河パークの市内8会場で9月13日~11月30日に開催。総合ディレクターの掲げるテーマ「TIME CREVASSE(タイムクレヴァス)」に基づき、多様な作品(映像、インスタレーション、写真、絵画、彫刻等)を展示。ワークショップやギャラリートークなどの交流イベントも実施する。また、横浜トリエンナーレ2008は、シドニー・ビエンナーレ、光州ビエンナーレ、上海ビエンナーレ、シンガ・ポールビエンナーレと共同で「アートコンパス2008」グループを結成し、広報やツアーを中心に幅広く連携していく。

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