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市民のアイデアを元に新作能「横浜三時空」-能楽堂でお披露目

新作能「横浜三時空」

新作能「横浜三時空」

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 横浜飛天双○能実行委員会(ひてんふたわのう)は9月8日、横浜能楽堂(横浜市西区紅葉ヶ丘)で横浜市民による能舞台のアイデアを元にして創作した新作能「横浜三時空」を公演する。

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 横浜飛天双○能は、1997年にモーターサイクルクラブ「ケンタウロス」の共同創立者故・飯田タツ子さんの遺志に基づいて、「能楽」を市民に広く伝えることを目的に発足した。「能はライブだぜ」をスローガンに、これまで新しい試みで能を公演。第11回目の公演となる今回は、開港150周年に向けて「横浜」をテーマに市民から公募した話のあらすじを元にして脚本を免疫学者の多田富雄さん、監修を故・観世榮夫さん(観世流シテ方)が手がける新作能。

 物語は、第二次大戦で戦死した兵士の妻のもとに、その墓参りに石見(現在の島根県西部)から訪れた叔父が、現在の横浜の変わりように驚いくところから物語は始まり、港と都市の繁栄を織り込んだ現代と古代、神話の世界を表現したもの。シテ(主演)に能楽師観世流シテ方の清水寛二さんが出演する。

 開催は17時30分~19時。チケットは応援席(正面中央の1~4列目)=30,000円、正面席=10,000円、脇・中正面=8,000円、2階席=6,000円。受け付けは実行委員会(TEL 045-663-1940)まで。

 同委員会の統括者で横浜港に砂浜の再現を目指すNPO団体「ハマには浜を!」の提唱者でもある飯田繁男さんは「150年前は横に砂浜が連なる場所は日本中何処にでもある景色で、人々の生活が今と同じように営まれていたはず。開港以来、戦災と大きな災をうけながら港湾機能は整備され現在に至っており、開港150周年を祝う動きは市民が横浜を見直す機会となった。今回の能は横浜を題目にした最初の公演で、開港150周年を祝う企画の一つとしてお披露目できたのは、横浜を愛する人々の思いが集結した結果だと感じている」と話す。

横浜飛天双○脳(「横浜三時空」公演情報)
ハマには浜を!

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