横浜国際映画祭実行委員会は「第4回横浜国際映画祭」を2026年5月1日~5日にみなとみらい周辺エリアで開催することを発表した。
映画上映や舞台あいさつのほか、レッドカーペット、新人女優公開オーディションなど多彩なプログラムを展開。例年3日間だった会期を5日間に拡大し、横浜の春を彩る大型イベントとして定着をめざす。
第4回となる2026年は、初となる「コンペティション部門」を設ける。映画産業の担い手となる新たな才能を支援し、映画芸術の発展と国際文化交流に寄与することを目的とし、審査員には国内外の著名な映画人を招く予定。現在は「コンペティション部門(日本作品・海外作品)」と「ショーケース部門(短編・長編)」で2020年1月以降に完成した作品を募集している。
同映画祭は「横浜と映画の魅力を国内外に発信する」というコンセプトで2023年にスタート。カンヌ国際映画祭受賞作や横浜を舞台にした作品など、バラエティーに富んだ映画作品を上映してきた。上映以外のイベントも充実しており、海沿いのレッドカーペットや、豪華ゲストが交流するパーティー、一般客も参加できるベイサイドパーティーなど華やかなシーンがSNSで話題を集め、認知を広げてきた。
第3回の来場者数は約6万人。第4回は、会期拡大や新企画の導入により来場者10万人をめざす。かつて東京国際映画祭でフェスティバル・ディレクターを務めた久松猛朗さんを運営に加え、作品ラインアップや特別イベントの一層の強化も図る。
併せて、地域に根差した映画祭をめざし、市内の小中高生が主役となるステージプログラムの開催も検討するなど、新たな試みも予定する。
実行委員長の菅野充さんは「4回目を迎えることになり、映画祭としての成長を感じている。上映作品に関しても、フランス、アメリカ、チリなど世界中から応募があり、知名度が高まったという手応えがある。一方で、開催地である横浜の皆さんに広く知っていただけているかというと、そこにはまだ課題が残る。市民の皆さんに楽しんでもらえる企画を増やし、世界に目を向けつつも地域に親しまれる映画祭にしていきたい」と話す。
会場は、赤レンガパーク(横浜市中区新港1)、ローソン・ユナイテッドシネマみなとみらい(西区みなとみらい3)、シネマ・ジャック&ベティ(中区若葉町3)、県民共済シネマホール(中区元浜町4)など、10カ所。
作品の応募締切はコンペティション部門=2026年1月24日、ショーケース部門=2026年2月28日。コンペティション部門の賞金はグランプリ=100万円ほか。