横浜市庁舎(横浜市中区本町6)で11月1日から、公共建築物の床材再利用に関する展示会「REYO(リヨー)学校体育館の床材がつなぐ循環のデザイン展」が始まった。主催は横浜市建築局で、会期は11月17日まで。
この展示会は、市が進める「REYO」プロジェクトの一環。市立小中学校の建替工事や体育館の改修工事で発生する床材を、廃棄せず再利用する仕組みを構築し、教育や福祉、地域活動との連携を目指す。展示では、連携事業者による家具やパネルなどの作品が並び、福祉作業所が手がけた家具も紹介されている。
REYOの取り組みは、廃材を単なるごみではなく資源として循環させる点が評価され、木材活用における優れたデザインを表彰する「ウッドデザイン賞2025」を受賞。持続可能な地域づくりの新たなモデルとして注目を集めている。
市庁舎1階には、常設のREYOベンチが設置され、市民が日常の中で床材の再利用に触れる機会も創出。再利用された床材の一部は、再び市内の学校工事に活用されるなど、地域内での循環が具体的に動き出している。
展示会には、良品計画、京浜急行電鉄、ナイス、博展など民間事業者のほか、福祉や地域団体なども参加。建築資材の再利用を通じた地域循環の実現を多角的に提案している。
建築局学校整備課の藤井検昌課長は、「床材の再利用を通じて、子どもたちや地域に資源循環の重要性を伝えたい」と話している。
開催時間は各日9時~20時。入場無料。