有隣堂（横浜市戸塚区）は2026年3月19日に、JR関内駅前に開業する「BASEGATE横浜関内」に新業態店舗「有隣堂 BASEGATE横浜関内店」を開業する。

ザ レガシー地下1階「CAFE & CULTURE」ではカルチャーイベントも

　コンセプトは「あなたの好きに新しい1ページを。」で、書籍やマルシェ、コワーキングスペース、カフェ、ギャラリーを融合させ、日常とイベントが共存する「開かれた文化拠点」を目指す。

　新店舗は「ザ レガシー」の地下1階から地上2階までの3フロア、延べ面積約450坪で構成する。地下1階は洋食ダイニングや喫茶を展開し、音楽などのカルチャーイベントを定期開催する。1階は食とライフスタイル雑貨のマルシェでポップアップ展開も行う、2階は書店と予約・キャッシュレス対応のコワーキングスペースを併設し、文化施設とのコラボ展示も構想する。

　読む（インプット）と発信（アウトプット）を自然に往復できる交流型書店モデルで、地域クリエイター・文化施設と連携し、回遊性と滞在価値の向上を目指す。ブランディング・店舗デザインは、生活スタイル研究所（東京都渋谷区）が担当する。

　同施設内の「スタジアム横バル街」には、同社が運営する飲食ブランド「一角」が横浜に初出店する。東京・日比谷の施設で展開する居酒屋ブランドで、鶏の唐揚げとハイボール、季節のおばんざいが名物。昼は定食、夜は旬の食材を使った酒の肴を提供し、食事を通じた交流の場も創出する。

　同社は創業117年目に創業地の横浜で新業態店を展開することについて、「1909年に横浜・伊勢佐木町で創業し、2026年に創業117年目を迎える当社は、地域の皆さまとともに『本のある暮らし』を育んできた。既存店舗が培ってきた価値を礎に、読書・学び・語らい・表現が自然に行き来する新たな体験を重ねていく。新しい『有隣堂』は、その価値を土台に役割を広げ、ネットワーク全体でお客様の選択肢と楽しみを一層豊かにしていく」としている。

　店舗が入る「BASEGATE横浜関内」は、関内駅前の旧市庁舎街区約1万6500平方メートルを再開発する大規模プロジェクト。オフィス、ホテル、商業、文化施設などが集まるミクストユース型の拠点で、建物の完成は2025年12月、開業は2026年3月19日を予定している。