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横浜文化賞決定 産業・芸術・学術・スポーツの4人と奨励賞2人

 横浜市は9月10日、横浜文化賞の本年度受賞者と横浜文化芸術奨励賞の受賞者を発表した。選考は7月30日に開かれた横浜文化賞選考委員会が行い、産業・芸術・学術・スポーツ振興の4分野から4氏、将来性が期待される2人を選んだ。

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 横浜文化賞の産業分野は坂田宏さん。サカタのタネを世界展開させ、種子供給を170か国以上に広げた。ブロッコリー種子では世界シェア約65%を築き、都市の緑化や花文化の普及にも寄与した。財団活動や文化支援にも取り組み、GREEN×EXPO 2027を見据えた農園芸文化の発信を掲げる。

 芸術分野はヴァイオリニストの千住真理子さん。横浜で演奏家としての基盤を築き、若年時から国内外で評価を得てきた。地域に根差す演奏活動を継続し、ストラディヴァリウス「デュランティ」の初試奏を地元ホールで披露するなど、横浜の音楽文化を牽引してきた。福祉施設や被災地での演奏も重ねる。

 スポーツ振興分野は南場智子さん。DeNAの創業者としてIT産業をけん引し、横浜DeNAベイスターズのオーナーとして球団運営を改革した。球団と横浜スタジアムの一体経営で観客体験を高め、地域の来街動機を増やした。2024年の日本一達成は都市ブランド向上と経済波及をもたらした。

 学術分野は宮坂力さん。桐蔭横浜大学特任教授としてペロブスカイト太陽電池の研究開発を先導し、軽量・柔軟で高効率の次世代エネルギー技術を社会実装へ進めた。横浜市庁舎での実証やベンチャー創出、JAXAとの共同研究を通じて産学官連携を推進し、市内の新産業育成に波及させた。

 横浜文化芸術奨励賞は2人。小説家の永井紗耶子さんは「横濱王」「旅立ち寿ぎ申し候」などで横浜の歴史・人物を掘り下げ、直木賞受賞作「木挽町のあだ討ち」でも注目を集めた。ヴァイオリニストの東亮汰さんは都筑区出身。国内外コンクールで実績を重ね、神奈川フィルの記念公演や地域施設での公演を通じて地元でも存在感を強める。

 横浜文化賞は、学術・芸術から産業・スポーツまで広範な文化を対象に、市内の創造性や多様性を都市力へ結びつけてきた。受賞者の歩みは、企業の国際展開、音楽文化の土壌づくり、プロスポーツの観戦消費拡大、クリーンエネルギーの社会実装といった領域で地域経済と文化の循環を生む。奨励賞の2人は、物語と音楽の新たな担い手として横浜の文化資源を更新する。

 贈呈式は2025年11月20日14時から、横浜みなとみらいホール 小ホール(横浜市西区みなとみらい2-3-6)で行い、市民を抽選で250人招待する。

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