
横浜武道館(中区翁町2)で5月17日に行われたB3リーグ 2024-2025のプレーオフファイナル(決勝戦)第2戦で、男子プロバスケットボールチームの横浜エクセレンスがアースフレンズ東京Zに72-58で勝利し、悲願のB3リーグ優勝を果たした。B3リーグ優勝は横浜移転後初、東京エクセレンス時代を含めて2度目となる。
同プレーオフは3戦2勝制。前日の第1戦で、横浜エクセレンスは延長戦の末に勝利をつかんだ。続く第2戦では、第1クオーターこそ12-13と1点ビハインドで終えたものの、その後は終始リードを保ち、堅い守備で東京Zを寄せ付けなかった。
当日は山中竹春横浜市長が会場を訪れ地元チームに声援を送ったほか、地域の子どもたちによるチアダンス応援も会場を盛り上げた。観戦チケットは完売し、来場者数は2455人を記録。満員の横浜武道館はチームカラーのグリーンに包まれた。
横浜エクセレンスは2021年に東京都板橋区から横浜市へと本拠地を移転し、現在は横浜武道館をホームアリーナとしている。移転後は、横浜市内で行われるイベントや清掃活動などに積極的に参加し、地域密着型クラブとして地元とのつながりを強めてきた。
B3リーグ2024-25シーズンはレギュラーシーズンを首位で終え、全試合をホームで開催するプレーオフ(決勝トーナメント)に臨んだ。5月9日~11日に行われたセミファイナルの岩手ビッグブルズ戦で2勝したことで、B2ライセンスを取得したクラブのうち上位2位内が確定し、念願のB2昇格を決めている。加えて今回ファイナルで首位を獲得し、レギュラーシーズンとプレーオフどちらも1位に輝く「完全優勝」達成となった。
試合後のセレモニーで、河合竜児ヘッドコーチは「皆さん、やりました。皆さんがティップオフから声を出してくれて、最高の雰囲気の中で勝つことができた。来シーズンも共に戦いましょう」とコメント。今シーズン限りで現役引退を発表している谷口淳選手(#15)が、この日の試合で最も活躍した選手に贈られる「マンオブザマッチ」に選ばれ、「今日が最後なので絶対にハッスルしてやろうと思っていた。9年間、本当にありがとうございました。僕のバスケキャリアはここで終わってしまうが、エクセレンスは来年からB2リーグを舞台として戦う。いい時よりも悪い時の方が多いかもしれないが、どんな時もこのチームを応援してくれるとうれしい」とファンに呼びかけた。
併せて、同会場で「B3リーグ プレーオフ 2024-25」MVPも発表され、トレイ・ボイドIII選手(#1)がタイトルを獲得した。同選手は「B3リーグ 2024-25シーズン」の年間MVPおよび得点王にも選出されている。
B3優勝を受け、横浜エクセレンスのオフィシャルオンラインショップでは優勝記念メモリアルグッズ販売をスタート。5月25日にはファンクラブである「エクセレンスクラブ」の会員を対象としたファン感謝祭を横浜武道館で開催する。