
横浜市役所(横浜市中区本町6)で1月26日に開催された「令和6年度ヨコハマ市民まち普請事業2次コンテスト」で、市民グループから寄せられた5件の施設整備提案が整備助成対象として選考された。
ヨコハマ市民まち普請事業は、市民自らが主体となって地域課題の解決や魅力向上に取り組むための施設整備に対し、審査を経て支援・助成を行うもので、今年度も創意工夫や地域性が評価された提案が選ばれた。
選考されたのは、「師岡熊野神社『いの池』愛護会」(港北区)による池の水環境改善と石積護岸修復、「あおぞら広場をつくる会」(金沢区)による保育園と地域をつなぐ交流空間整備、「二つ台みーとみーとPJ」(保土ケ谷区)による空き店舗を活用した多世代交流拠点の整備、「パレット境木ベース運営委員会」(保土ケ谷区)による旧商店街店舗を活用した地域交流施設、「熊野の森,子どもの居場所プロジェクト実行委員会」(港北区)による住宅空間を活かした子どもと子育て世代のコミュニティ拠点の計5件。これらの提案はいずれも、市民主体のまちづくりとして地域に根ざした実現性や公共性が評価された。
審査は公開形式で行われ、実現性、公共性、費用対効果、地域への波及性など5項目の基準に基づいて評価された。審査員からは「地域資源をどう活かすかに深い思考が見られた」「空間の再活用を通じた多世代交流の促進が意義深い」といった講評が寄せられた。
横浜市では、次年度の「令和7年度ヨコハマ市民まち普請事業」の提案募集も2月12日から開始しており、締切は5月30日17時。3月31日までに事前登録したグループには、専門家によるアドバイスの機会が提供される。また、3月9日には過去の整備事例を巡る見学バスツアーも実施し、提案を検討している市民への支援体制を整えている。
市民主体のまちづくりを支援する本事業は、地域の自主性と創意を活かした都市整備のモデルとして注目されており、今後も横浜市の各地域でのにぎわいとつながりを促進する施策として継続的に取り組まれる。