
神奈川大学みなとみらいキャンパス(横浜市西区みなとみらい4)で8月3日、神奈川大学の学生が企画・運営を手がける「遊びの天才になろう!工作×プログラミングワークショップ」が開催された。横浜市と神奈川大学が締結した包括連携協定に基づき、官学連携による次世代デジタル人材の育成を目的とした取り組みの一環。
ワークショップでは、ソニーが開発したIoTプログラミングツール「MESH(メッシュ)」を使用。MESHは、ボタンや動き、明るさなどのセンサーを搭載したブロック型ツールと専用アプリで構成され、プログラミング未経験の子どもでも直感的に操作できるのが特長。参加者は、身の回りの日用品とMESHを組み合わせ、自らのアイデアをもとに新しい遊びの仕組みをつくった。
イベントは、市内在住の小学4~6年生と保護者を対象とし、1回あたり20組、合計2回にわたって開催。親子で参加することにより、日常的な遊びをデジタル技術で拡張する発想法や、基礎的なプログラミングの考え方を学ぶことができる。特に、児童の好奇心と創造性を刺激する内容となっており、将来のIT分野に関心を持つきっかけづくりとして期待されている。
企画から当日の運営までは神奈川大学の学生が主体となって実施し、地域の大学生が自らの学びを地域社会に還元する教育実践の場にもなっている。同大学ではこれまでも地域連携を重視しており、2018年のキャンパス移転以来、みなとみらい地区で開催される地域イベントや公開講座にも積極的に関与してきた。今回のワークショップはその流れを継ぐもので、教育と地域交流を兼ねた新たな試みとして位置づけられている。