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フィルム映写機で投影するサイレント映画にピアノで伴奏「柳下美恵のピアノdeフィルム」

「瀧の白糸」(溝口健二監督) 写真=国立映画アーカイブ所蔵

「瀧の白糸」(溝口健二監督) 写真=国立映画アーカイブ所蔵

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 フィルム映写機で投影するサイレント映画に、ピアノの生伴奏をつけ上映する企画「柳下美恵のピアノdeフィルム」が11月7日~8日に、横浜シネマリン(横浜市中区長者町6)で開催される。

横浜シネマリンのピアノ

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 19世紀末に誕生した映画は音声入りの映画が登場するまで、弁士による語りや音楽伴奏と共に上映されてきた。「ピアノdeフィルム」は、映画誕生当時にできる限り近い形態での上映を再現、サイレント映画を35ミリフィルムの映写機で投影し、サイレント映画ピアニストとして活動する柳下美恵さんが、生伴奏をつける。

 柳下さんは国内各地の映画館や映画祭での演奏に加え、ポルデノーネ無声映画祭・ボローニャ復元映画祭や、ボン無声映画祭など海外公演で伴奏を務めたサイレント映画ピアニストの草分け的存在。

 「字幕翻訳のように、サイレント映画を音で翻訳するのが私の役割。映画は楽譜」だという柳下さん。使用するピアノは2019年7月にシネマリンに搬入されたもので、新企画の準備は2020年6月から本格的に始動した。

 柳下さんは「映画がサイレントからトーキーへ、フィルムからデジタルへと変化し続けている現在、映画のオリジナルの形態であるフィルムの奥深さや温もりを忘れないでほしいし、知ってもらいたい。映写技師・ピアニストが観客と一緒にライブ感を共有できれば」と話す。

 上映作品は日本映画界の巨匠、溝口健二監督によるサイレント映画「瀧の白糸」(1933年)。主演は入江たか子さんと岡田時彦さん。国立映画アーカイブ所蔵品。現存する3本の16mmプリントを比較検討した上で、1999年、35mm最長版として復元された。2004年、特に傷が多かった約3分間の部分について、原版である16mmプリントから、新たにデジタル復元を行った。本編の上映前には、修復前と修復後の画像の違いを比較したデモンストレーションが付く。

 今後は、一般社団法人コミュニティシネマセンター「Fシネマ・プロジェクト」や特定非営利活動法人映画保存協会と連携し、全国の映画館に働きかける運動を展開する。

 上映時間=13時15分から。

 横浜シネマリンでは、来年2月に同プロジェクト第2弾を上映予定。同館は1964年に「伊勢佐木シネマ」として開館、1986年に「横浜シネマリン」に改名、2014年12月にリニューアルオープンした。リニューアルオープンの際は、サイレント映画「青春の夢いまいづこ」(小津安二郎監督)が柳下さんのピアノ伴奏で、上映された。

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