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横浜ビールが原料・小麦の手入れ「麦踏み」 「元気に育って」願い込め

麦踏みを体験した「横浜ビール」のスタッフと仲間たち

麦踏みを体験した「横浜ビール」のスタッフと仲間たち

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 地ビールを製造販売する横浜ビール(横浜市中区住吉町6)のスタッフが、「瀬谷の小麦ビール」で使用する麦の収穫前に提携している「岩﨑農園」(横浜市瀬谷区竹村町)で麦踏みを行った。

 「麦踏み」は麦作の手入れのひとつで、麦の芽を踏み、根の張りをよくするために行う。同社のスタッフなど11人が2月22日に麦踏みに参加。「元気に育ってほしい」という願いを込めながらひとつひとつしっかりと麦踏みを行った。小麦畑は約5,000平米。

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 ビールになるまでの工程としては、12月に種まきを行い、1月・2月に1回ずつ麦踏みを行う。3月・4月には膝丈くらいに伸びた緑色の麦が畑に広がり、6月頃に穂をつけた黄金色の麦を収穫する。収穫後は、7月に1バッチ(1回の仕込みでできるビール量)目を仕込む。そこから1カ月後にビールとして製品化。早ければ8月中に発売するという。

 同社の竹内和人専務取締役は「現在当社のビールの原料は小麦だが、もともと岩﨑農園さんには大麦を作ってもらっていて10年来のお付き合いをさせていただいている。当初は原材料として麦をいただくだけだったが、栽培や収穫をお手伝いしたいと頼み、直接関わらせていただいて5シーズン目くらい」と振り返る。麦踏みについて「現在ではローラーなどの機械を使って作業するのが主流だが、当社はスタッフとともに自分たちの足で行っている。栽培から収穫まで関わらせていただくことで、収穫できた小麦のありがたさを感じながらビールの製品化を行う」と話す。

 岩﨑農園の岩﨑良一さんは「出荷して終わりじゃなく、原材料として『ビールを作る』ことに携わることができてうれしい」と笑顔で話す。

 同社直営のレストラン「驛の食卓」(中区住吉町6)では、「ビールだけでなくこの小麦を多くの人に食べてもらいたい」という願いから麺を製造する会社にオリジナルの麺を作ってもらいパスタとして提供している。利用者からは「地元でとれたものをこうやって食べられる、飲めるのはとてもありがたいこと、いいこと」だとして喜ばれているという。

 「瀬谷の小麦ビール」は、もともと小麦の生産の多かった瀬谷区で、畑が荒れないように休耕地を借り入れ、麦畑を少しずつ広げていた「岩﨑農園」が生産した小麦「あやひかり」を使ったビール。岩﨑さんの「横浜でも小麦をつくっているということを皆さんに知ってほしい」という思いを受けてネーミングされた。

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