KAAT 神奈川芸術劇場（横浜市中区山下町281）で8月23日から、宮本亜門さん演出ミュージカル「ピノキオ～または白雪姫の悲劇～」が上演される。

　作品「ピノキオ～または白雪姫の悲劇～」は、KAAT 神奈川芸術劇場が製作する親子でたのしめるファミリー・ミュージカル。原作はカルロ・コローディさん、演出・脚色はKAAT初代芸術監督の宮本亜門さん、作曲は深沢桂子さんが務める。

　宮本亜門版「ピノキオ」は、ピノキオや白雪姫、こおろぎ、きつね、猫、ジェペット爺さん、カメ、魔王まで、あらゆるおとぎ話のキャラクターが次々に登場するのが特徴。宮本さん演出で1990年に初演された話題作を「移動型劇場版」として大幅に改訂し、さまざまな場所で公演ができる作品にした。今回の上演に向けて客席と舞台が一体となった移動型の仮設劇場を考案し、同劇場の1階アトリウムにドーナツ円形型の舞台を設置している。

　出演は、小此木麻里さん、池田有希子さん、石鍋多加史さん、治田敦さん、西原純さん、岡田誠さん、中野順一朗さん、齊藤嵩也さん、平林靖子さん、水谷圭見さん、春衣さん。

　KAAT神奈川芸術劇場 広報営業課の久田絢子さんは「この夏は『ピノキオ劇場』が全国を巡回。ピノキオが苦難を乗り越えて人間の少年へと成長していくまでのお話が、色とりどりの音楽に乗せてつづられていくファンタジックなミュージカルに仕上がっている。ピノキオの冒険とともに人間の暖かさ、素晴らしさを感じてほしい」と話している。

　会場はKAAT 神奈川芸術劇場「アトリウム特設ステージ」。チケットは親子チケット（大人1枚、こども1枚）＝5,000円、子ども2,000円（4歳以上高校生以下）、大人4,000円。問い合わせは神奈川芸術劇場（TEL 045-662-8866 ：チケットかながわ）ほか。同公演は同劇場を皮切りに、小田原、豊橋、埼玉、新潟を巡回する。横浜公演は9月1日まで。