
横浜市ことぶき協働スペース(横浜市中区寿町)で9月4日から、写真家の小林利弘さんの写真展「横濱 たそがれ-Bluesを追い駆けて-」が開かれる。
小林さんは広告代理店に勤務するかたわら、戦後から高度経済成長期を経て変化を続ける横浜の街を撮影し続けてきた。
今回の写真展では、寿町、黄金町、福富町、伊勢佐木町、山下町、中華街など、懐かしさと現代が交錯する風景を23点に収めた。特に寿町を撮影した2点は、約3年前から構想し、週に1回通い続けて撮影されたもの。簡易宿泊所や暮らしの場に焦点を当て、街に流れる独自のリズムを表現している。
小林さんは寿地区の歴史をまとめて発信する「寿歴史研究会」にも参加しており、会期中の9月7日には作家で研究会メンバーのの山崎洋子さんとのトークイベント「光の中の影と影の中の光ー横濱とともに歩んでー」が開催される。写真や文章表現を通じて、横浜と寿町の過去と現在について話をする。
小林利弘さんは「横浜は、45年前に社会人として歩み始めた出発点。日本三大寄せ場の一つの寿町や『メリーさん』の姿もまた横浜の風景の一部だった。寿町には足かけ3年、毎週のように足を運んで撮影した。」
開催時間は9時~17時(7日のみ13時~17時)。入場無料。会期は10日まで。