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横浜「浜なし」の規格外果実を材料に 「氷結 mottainai 浜なし」

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 キリンビール(東京都中野区)は、缶チュウハイ「氷結 mottainai」シリーズから「氷結 mottainai 浜なし」を8月19日から期間限定で発売する。

「氷結 mottainai 浜なし」 パッケージは横浜特産「浜なし」のイラスト

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 「浜なし」はナシの品種名ではなく、横浜市内で生産されたナシのブランド名で、2015(平成27)年に横浜農協が商標登録した。主な品種は「幸水」「豊水」。市場出荷をせず、ほぼ全量を庭先などでの直売で販売しており、樹の上で完熟させた収穫直後の新鮮な果実を味わうことができるのが特徴。

 果実のフードロス削減・農家支援をする「氷結 mottainai」シリーズは、「氷結」の味を支える果実農家の課題解決に貢献するため、食べられるが廃棄予定だった「規格外」の果実を「モッタイナイ果実」と称し、材料にしている。

 パッケージは「氷結 mottainai」のロゴと、「氷結」を象徴するダイヤカットに果実のイラストで、「今までにない新しさ」「社会にやさしいイメージ」を表現。取り組みの説明と特設サイトへアクセスできる2次元コードを裏面に配し、サイトでは「氷結 mottainai」の取り組み詳細や関係者コメントなどを紹介している。

 2024年5月に発売したシリーズ第1弾も、キリンビール発祥の地である横浜の、特産のブランド梨「浜なし」の果実を使用した「氷結 mottainai 浜なし」で、今回は再販売となる。第1弾販売時には、「浜なし」の「はじけるようなみずみずしい果実感が感じられるおいしさ」と社会貢献を両立するコンセプトへの共感が広がり、目標販売数量の150パーセントの約27万ケースを販売し、約3.4万個の「浜なし」のフードロス削減を実現した。

 「氷結 mottainai」シリーズは、商品の売り上げ1本につき1円を寄付する。前回は約600万円を横浜農業協同組合果樹部様に贈呈し、梨苗木の購入など「浜なし」の持続的な生産のため活用された。シリーズ全体では、約1165万円を日本の果実農家に寄付している。

 担当者は「プロジェクトを通し、規格外品自体やフードロス削減につながる商品が『より身近で前向きな選択肢である』という価値観を世の中に広げていく」とコメント。今回の再販売では、約2.7 万個の「モッタイナイ『浜なし』」の削減を目指し、2027年までのプロジェクト全体目標は「年間250トンの『モッタイナイ果実』削減」「100軒の生産者のプロジェクトに賛同・参加」「商品の購入やイベント参加などを通し、1200万人がプロジェクトに参加」を目指すという。

 缶飲料の容量は350ミリと500ミリ。販売エリアは全国で、オープン価格。

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