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ExPLOT Studioでアート制作現場を公開 7月から9月にかけてトーク企画も

ソウル出身、キム・ガウンさんの作品。ペン画で描き続けながら、2025年1月からEXPLOTで立体作品の制作に初挑戦。写真は制作中の立体作品。作品には「くまとうさぎの旅」を描き、「毎日の生活も旅として考える」と話す。

ソウル出身、キム・ガウンさんの作品。ペン画で描き続けながら、2025年1月からEXPLOTで立体作品の制作に初挑戦。写真は制作中の立体作品。作品には「くまとうさぎの旅」を描き、「毎日の生活も旅として考える」と話す。

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 アーティスト・クリエーターのシェアスタジオ「ExPLOT Studio」(横浜市西区みなとみらい4)で、7月25日から一般向け公開イベント「オープンスタジオ」と複数のトークイベントが開催されている。

ExPLOT Studio スタジオ外観

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 ExPLOT(エクスプロット)は、成果、実績や開発を表すExploitという言葉をベースに、Experiment(実験)、PLOT(構想)、Lot(多くの、場所やスタジオ)などの言葉を組み合わせた造語。

 スタジオには、現在、11組が長期入居、7組が短期入居中。普段は制作拠点として非公開だが、アートと企業、IT、福祉、大学など多彩な分野との交流を促し、イベントやワークショップなどを開催している。

 「オープンスタジオ」は7月25日17時~20時、26日13時~20時に開催。以降も8月22日~23日、9月12日~14日に実施し、8月23日と9月12日には、複数のアーティストによるトークイベントも展開する。

 7月25日には、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムデザインを手掛けた野老朝雄さんを招いたトークイベント「ExPLOT TALK 制作と生活 Vol.1」を開催。野老さんは21世紀初頭に横浜で活動し、2001(平成13)年9月11日より「つなげること」をテーマに紋様の制作を始め、美術・建築・デザインなど、分野の境界をまたぐ活動を続けている。単純な幾何学原理に基づいた定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計・制作も行なっている。

 8月3日はプロデューサーの山本晃さんと、100年後の子育てをつくる」をテーマに活動する保育施設長の後藤清子さんとによるトーク「ジネンコロキウム#17 100年後の夢見る人たちへ」が行われる。

 横浜在住で古い着物を解いて洋服に仕立て直す「着物服」プロジェクトを継続中の伊東純子さんは「落ち着いて仕事ができるスタジオ、仕事の依頼も増えてうれしい悲鳴。娘の結婚式の服を、母と一緒に作るようなこともしている」と笑顔を見せる。

 プログラマーの君塚史高さんは、AIが人間に時間をカウントさせ百分の一秒のずれまで指摘する作品「タイマーの逆襲」で「人間のミスをAIが許すのか」を問うなど「一階にユーモアがあり、二階に思想があるような、『二階建て』」の作品を目指している」という。「自身はプログラマーなので、アーティストたちとアートやプログラムを互いに教えあえる。いいスタジオに入れたと感じている」と話す。

 オープンスタジオは参加無料、予約不要。ジネンコロキウムは一般=3,000円、学生=無料。

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