
「KAAT 神奈川芸術劇場」(横浜市中区山下町)で6月30日、「みんなのKAAT バックステージツアー」が開催された。
同企画は、2021年にスタート。多くの人が劇場に親しむことで、劇場を開かれた場にしていくことを目指したプロジェクト「KAATフレンドシッププログラム」の一環として開催している。
ツアーは支配人の堀内真人さんが引率し、ロビーで「KAATが劇場内で創作し、神奈川県から作品を発信する『つくる劇場』として生まれた」ことや、カーペットの曲線模様や窓の模様の柄は、絹の貿易拠点として栄えた横浜の歴史にちなんで、生糸やまゆなどをモチーフとしていることなどを紹介。
座席数最大約1200席のホールでは、参加者は客席から舞台に上がった。堀内さんは、床の昇降で客席形状が変化することでオーケストラピットや張り出し舞台を形成することなど、ホールの特徴を映像も交えて説明。吊物機構の操作卓の実演も披露した。
さらに、天井裏にあたる「スノコ」や、舞台の下に広がる「奈落」、フォロースポット室、大道具・小道具をつくる工房、楽屋など、普段は来館客が入ることのできない場所を数多く訪れた。
参加者は「かなり長く歩いたが、いろいろ興味深く、時間があっという間に感じた」など感想を話していた。
今後も1カ月に1回程度開催予定で、舞台セットがあったりなど、回ごとに紹介できる内容に変化があり、複数回参加している人もいるという。
プログラムは約90分間で、参加費は500円。