
旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)
国指定名勝の日本庭園「三溪園」のシンボル「旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)」を次世代に継承していくため、5年をかけた保存プロジェクトが始動します。ふるさと納税サイト「ふるさと生活」にて、7月10日(木)からこの保存プロジェクトを寄附の活用先として選べるようになりました。返礼品第一弾として、2025年7月19日(土)から8月11日(月・祝)に三溪園で開催する「早朝観蓮会」のイベント「蓮の葉うちわ作り体験講座」をご用意しており、今後も季節ごとの魅力を活かした返礼品の企画・開発に取り組んでまいります。どうぞご期待ください。
500年以上前の室町時代に建てられた旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)。1914年に京都府木津川市から移築され、小高い丘に静かに佇むその姿は、三溪園の象徴となっています。今、移築から100年以上の時を経て、一つの節目を迎えています。今年度より、5年をかけた保存プロジェクトが始動。室町時代の技術や美意識に敬意を払いながら、一つひとつの工程を丁寧に、心を込めて進めていきます。この取組は、単なる修繕ではありません。それは、歴史の鼓動を次世代につなぐ再生の物語。あなたの想いが、この塔に新たな命を吹き込みます。三溪園を次世代に継承する取組に、どうかお力添えをお願いいたします。

本物の蓮の葉を自由に貼り、色付けを楽しむアートワークショップ。大人も子供も自由な発想で、世界に一つだけのうちわ作りを楽しめます。
日 程|2025年7月26日(土)・27日(日)、8月2日(土)・3日(日)
時 間|9:00~15:00(所要時間30分)
会 場|三溪記念館 エントランスホール
寄附額|10,000円(入園料別途)
申 込|
https://yokohama.furusato-seikatsu.jp/local-government/articles/197
申込期限|7月26日(土)・27(日)実施分:7月22日(火)、8月2日(土)・3(日)実施分:7月29日(火)
(各日定員50人)
提 供|ボタニ―ペインティング運営事務局

7月19日(土)から「早朝観蓮会」を開催します。蓮は、泥の中から清らかな花を咲かせることから「徳の高い花」とされ、三溪園の創設者・原三溪がとりわけ愛した花でもあります。朝7~9時頃に見頃を迎える蓮の習性に合わせ、期間中は朝7時に開園します。この機会に、ぜひ三溪園に足を運び、美しい蓮の花とともに、歴史ある庭園の魅力をご堪能ください。
日 程 │ 2025年7月19日(土)~8月11日(月・祝)の金・土・日・祝日の13日間
時 間 │ 7:00~(閉園17:00)
イベント詳細 │
https://www.sankeien.or.jp/event/9036/
三溪園について
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家・原三溪によって創られ、1906年(明治39)5月1日に一般公開されました。約17.5ha(東京ドーム約3.7個分)に及ぶ園内には、廃仏毀釈などによる荒廃から守るため、京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されており、古建築と自然が調和した四季折々の景色が楽しめる日本庭園です。開園当初は「遊覧御随意」を掲げ外苑を24時間無料開放するなど、「美しいものはみんなで一緒に楽しむもの」という原三溪の想いが反映されています。原三溪の存命中は新進芸術家の育成と支援の場ともなり、横山大観、下村観山、前田青邨らを輩出するなど、日本美術への貢献も評価されています。戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28)に原家から横浜市に譲渡されるのを機に財団法人三溪園保勝会が設立され、現在に至ります。2007年(平成19)には国の名勝に指定され、現在園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されています。[橋本1] これらの中には、三溪が全国から移築した織田家・豊臣家・徳川家にゆかりのある茶室や数寄屋※が巧みに配置され、その佇まいに触れることで、当時の美意識や建築様式を感じることができます。
※?音の同じ「好き」から派生したとされる言葉で、己の好みを表したものというのが基本となり、「数寄屋建築」というと自分の好きなもので好きなように作り上げた建築のことを表すようになります。ルールや格式に則った建築「書院造」と比べられる様式です。