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手回しオルガン奏者・紀あささんが伝説の大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎さんの写真集出版、六角橋で写真展も

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手回しオルガン奏者・紀あささんが伝説の大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎さんの写真集出版、六角橋で写真展も

16日から始まる写真展を開催する「あけ/たて」で、設営準備をする紀あささん

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 写真家で、みずからもストリートで手回しオルガンを演奏する紀(きの)あささん(横浜市西区在住)が、今年8月に85歳となる異才の大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎さん(東京都在住)の写真集「伝説の大道芸人 ギリヤーク尼ヶ崎ヘの手紙 大道芸と祈りの踊り」を出版した。5月16日に六角橋商店街(横浜市神奈川区六角橋1丁目)の「ドッキリヤミ市場」で行われるギリヤーク尼ヶ崎さんの大道芸にあわせ、同商店街で写真展が始まる。

ギリヤーク尼ヶ崎公認写真集『伝説の大道芸人 ギリヤーク尼ヶ崎への手紙 大道芸と祈りの踊り』

 ギリヤーク尼ヶ崎さんは、北海道函館市出身。1957年、都内で舞踊家としてスタートを切り、1968年から街頭で踊り出した。全国各地、さまざまな場所で展開されてきたパフォーマンスは「鬼の踊り」と評され、たった1人の身体表現ながら多くの人をひきつけてきた。

 紀さんがギリヤーク尼ヶ崎さんの大道芸に出会ったのは、写真家修業をしながら、大道芸人として活動を始めた2009年ごろ。新宿の高層ビル街に囲まれた広場に集まった客を前に、全身全霊で踊るギリヤーク尼ヶ崎さんは道行く人たちの歩みをも止める迫力だった。投げ銭が乱れ飛ぶほど、客を魅了する踊りに紀さんは衝撃を受け、夢中でシャッターを切った。

 今回の写真集は全128ページ。最初の出会いとなった7年前の写真から出版直前の2015年5月初めのパフォーマンスまで、取りためた数千枚の中から選んだ138枚が掲載されている。ギリヤーク尼ヶ崎さんにとっては、1980年に出版された自伝以来、本格的な写真集となる。

 写真集出版のきっかけは、2015年3月に紀さんがギリヤーク尼ヶ崎さんに撮りためた写真をプレゼントしたこと。写真を見た1週間後に「写真集として出したら」とギリヤーク尼ヶ崎さんに言われた紀さんは、5月16日の横浜公演での発売を目指し、連日徹夜で写真選定・調整、レイアウト、テキスト作成も含め、独力で編集に取り組んできた。

 また、自費出版ながら出版者コードも登録し、母方の祖父母が経営していた書店「日進堂」の屋号で販売する体制も整えた。

 紀さんは、ギリヤーク尼ヶ崎さんの魅力について「場を創造する力、集中力がすごい」と語る。「目立たないおじいさん」が、道ばたにすわり、そこで化粧を始める。少しずつ「ギリヤーク尼ヶ崎」になっていくプロセスを見せるうちに視線が集まり始め、足を止めて通行人が「観客」に変わっていく。「メイクをしているだけで、そこに日常とは異なる場ができる。高齢のギリヤークさんのパフォーマンスを見られる時間もそう残されていないかもしれない。毎回いのちを出し切るように踊っている姿を、1人でも多くの人に見てもらいたい」と話している。

 16日の「六角橋商店街・ドッキリヤミ市場 夜のフリーマーケット」でのギリヤーク尼ヶ崎さんのパフォーマンスは、21時から(雨天決行予定)。また、この日にあわせて、同商店街内にある「ギャラリー&マーケット あけ/たて」「古本屋 ツイードブックス」で写真集の販売を開始する。「あけ/たて」では写真展も開催する。購入方法についての詳細は紀さんのホームページで。

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