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神奈川芸術劇場で「KAATはしご企画」-3作品同時上演

地点「光のない。」(2012)photo: Hisaki Matsumoto

地点「光のない。」(2012)photo: Hisaki Matsumoto

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 KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で10月11日から13日まで、3公演をハシゴして観劇できる「KAATはしご企画」が開催される。

悪魔のしるし×KAAT「わが父、ジャコメッティ」イメージ

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 公演は、悪魔のしるし×KAAT「わが父、ジャコメッティ」(作・演出=危口統之)、青年団国際演劇交流プロジェクト2014 青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト アンドロイド版「変身」(原作=フランツ・カフカ、作・演出=平田オリザ)、地点「光のない。」(作=エルフリーデ・イェリネク、演出=三浦基)の3作品。

 悪魔のしるし×KAAT「わが父、ジャコメッティ」は、20世紀美術史に大きな足跡を残した芸術家アルベルト・ジャコメッティの肖像画モデルとなった一人の日本人、矢内原伊作の書籍「ジャコメッティ」「完本 ジャコメッティ手帖」(みすず書房)が原案。伊作の残した対話記録を基盤としながら、そこに演出家・危口(木口)統之と、実父である洋画家・木口敬三の物語を重ね合わせる。

 青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト アンドロイド版「変身」は、劇団青年団と大阪大学が共同で進めてきたロボット演劇プロジェクト。カフカの代表作「変身」をモチーフに、新型アンドロイド「リプリーS1」とフランスの国民的映画女優イレーヌ・ジャコブをはじめとする、フランス映画・演劇界のスターたちが競演する、異色のアンドロイド演劇最新作となる。フランス語上演・日本語字幕付き。

 一方、地点「光のない。」は、東日本大震災と原発事故を題材にした、ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクのテキストを舞台化したもの。京都を拠点に活動する劇団「地点」の音楽的な発語と独自の作劇、音楽家・三輪眞弘さんによる生身の「音声装置」、建築家・木津潤平さんの舞台空間が独創的な舞台を形成する。

 KAAT神奈川芸術劇場の久田絢子さんは「今回初の試みとなる『KAATはしご企画』は以前から温めていた企画。それぞれの作品を劇場のホール、中スタジオ、大スタジオで上演する。遠方から劇場に足を運んで下さる演劇ファンも含め、同じ日に色々な作品を観劇いただき、演劇ざんまいの秋を楽しんでもらえたら」と話している。

 各公演の詳細はホームページで。

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