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ハンマーヘッドスタジオで「撤収!」展-クリエーター53組が成果発表

「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」オープンスタジオの様子。作品はstudio jean・松本恭吾さんの「ピンポンピンク」

「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」オープンスタジオの様子。作品はstudio jean・松本恭吾さんの「ピンポンピンク」

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 今年4月に運用を終了するクリエーター拠点「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」(横浜市中区新港2)で3月28日から、入居者全53組による展覧会「撤収!展」が開催される。

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 「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」は、2008年度に横浜トリエンナーレの会場として建設された「新港ピア」を利用した期間限定のシェアスタジオ。横浜市文化観光局の事業の一環として2012年5月にスタートし、アーティストやデザイナー、建築家、ダンサーなどが創作活動を行ってきた。

 運営は、NPO法人「BankART1929」(中区海岸通3)と新港ピア活用協議会。初年度は計3回、2013年4月からは毎月1回、制作の様子を一般公開するオープンスタジオを実施してきたが、展覧会形式の全体イベントは初となる。

 会期中は、それぞれのアトリエでこれまでに制作した作品の展示や公開制作を行うほか、さまざまなイベントを開催。ダンサーの中村恩恵さんとDance Sangaが入居者と即興でコラボレーションしながらスタジオ全体を回遊する「playing play」(3月30日、4月6日)、アーティストの牛島達治さんによる「SEV(人力車両型工房)を使用した工作WS」(3月30日、4月5日)、アーティストの樫村和美さんによる「屋台でつくろう LIGHT BOTTLESワークショップ」(3月30日、4月5・6日)などのパフォーマンスやワークショップに加え、各入居者が1点ずつ作品を出品するオークションや、アーティストによるカフェやバーの営業も行う。

 また、展覧会初日には、2年間の活動の様子を収めた冊子(B5版、1,800円)も発刊する。

 入居者で撤収!展開催実行委員会の川瀬浩介さんは「オープンスタジオでは制作の場を見せてきたが、今回はこの2年間にそれぞれが横浜の内外でやってきた仕事の成果をしっかり見せることが目的。このスタジオにいかに多彩な面々がいたかというのが見てもらえると思う。ハンマーヘッドスタジオとして開催する最初で最後の展覧会なので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 展示は4月6日まで。開館時間は12時~19時30分。入場料500円(会場内で使用できる500円分のクーポン付、有料のプログラムもあり)。

 新港ピア(新港ふ頭展示施設)は、延べ床面積約4,400平方メートルの倉庫型施設。1914年に完成した産業遺産「ハンマーヘッドクレーン」の手前に位置する。「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」としての運用は4月で終了し、その後は、8月1日~11月3日に開催される現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」の主会場の一つとして使用されることが決まっている。

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