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横浜市長選前に映画「ふるさとがえり」上映会-未来のまちを考える

「ふるさと」を巡る葛藤を描いた映画「ふるさとがえり」

「ふるさと」を巡る葛藤を描いた映画「ふるさとがえり」

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 8月25日に投開票予定の横浜市長選挙を前に8月10日、映画「ふるさとがえり」(監督・林弘樹、脚本・栗山宗大)を上映する「ヨコハマの未来をどうつくる? ~市長選前に“ふるさと”を考える映画会」が開催される。

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 市民有志による投票率アップキャンペーンを仕掛ける「Vote For Yokohama」などが開催する。観客同士が、地域とのかかわりについて気軽に語り合う時間を設けることで、次の4年間を率いる横浜のリーダーを選ぶにあたり「1票に込める気持ち」を確認し合う。

 上映されるのは、市民参加型で制作された映画「ふるさとがえり」(監督・林弘樹、脚本・栗山宗大)。映画は、疲弊しつつある中山間地のまちを故郷に持つ若者の視点から、コミュニティと個人をめぐる葛藤を描いた作品。映画上映後に、参加者で感想を共有し、あらたなつながりをつくる時間も設けている。

 市長選直前にこの映画の上映を決めた「Vote For Yokohama」メンバーの宮島真希子さんは「投票に行こう、と選挙前に呼びかけるだけではなく、自分と自分の住むまちのかかわりについて、じっくりと考え、同じ地域にいる人たちと思いを共有することで、横浜のこれからについて関心を持ってもらいたい」と話す。

 脚本を担当した脚本家の栗山宗大さんも横浜にゆかりがある。2009年8月、横浜開港博の総合プロデューサーだった故・小川巧記さんに依頼され、Y150「ヒルサイドエリア」で行われた映像ワークショップ「シネマ・ライブ・ワークショップ~みんなで映画を作ろう!」を手がけ、市民のつながりづくりにかかわった。

 映画の舞台となった小さな地方都市と、370万人と日本最大の人口を擁する自治体・横浜とは環境も人々のつながりも異なる。

 大都市から地方の小さな町まで、これまで全国800カ所近くのまちで、自主上映会というスタイルによって、映画のメッセージを伝えてきた栗山さんは「どこで誰と、何を大切に生きていけばよいのかという『コミュニティを巡る悩み』というのは、高層ビルが建ち並ぶ町でも、小さな村であっても共通しているのでは」と話す。さらに「市長選挙という横浜の未来を決める大切な時期に、映画『ふるさとがえり』を鑑賞することが、未来のふるさとをつくる対話を始めるささやかなきっかけになれば」と期待を込めた。

 会場はシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3、TEL: 045-664-9009)。開催時間は13時~16時30分。小中高校生、大学生・専門学校生は無料。大人1,500円(ワンドリンク付)。

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