「お三の宮日枝神社」で秋まつり-市内最大の神輿の巡行も

「火伏神輿行列」の様子 

「火伏神輿行列」の様子 

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 「お三の宮」(おさんさま)として市民に親しまれている「日枝神社」(横浜市南区山王町5)の「例大祭」が9月14日~16日の3日間にわたり開催される。

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 日枝神社は「横浜関外総鎮守」といわれ、寛文年間(1661年~1673年)に、当地では「吉田新田」開墾者として知られる吉田勘兵衛が江戸の山王社(現在の赤坂日枝神社)から分霊してまつったのが創建とされている。

 勘兵衛は摂州能勢郡(現在の大阪府能勢町付近)出身で、江戸へ出て一代で財を成した材木商。「釣鐘型」をした横浜の入海が埋立てに適している点に注目し、幕府の許可を得た後、新田開発事業に着手。地元の村民達の協力のもと、11年余りの歳月と多くの資金を投じて完成させた。この新田開発が後の横浜発展の礎になったとも言われている。

 日枝神社の例大祭は「かながわのまつり五十選」に選ばれている祭事。15日は、13時から伊勢佐木町1・2丁目で、彫刻家・高村光雲作の火伏神輿(ひぶせみこし)行列をおこなう。16日には、市内随一の大きさの「千貫神輿(せんがんみこし)」(高さ約3メートル70センチ)が氏子町内を巡る大神輿渡御(とぎょ)のほか、子供神輿・山車巡業、大神輿奉安を実施。例大祭の期間中は、町内大中神輿、火伏神輿、獅子頭を有隣堂横に展示する。

 イセザキ・モール1・2 St.の石田隆さんは「高村光雲作の神輿『火伏神輿』は、関東大震災・横浜大空襲と2度の苦難を乗り越えたことから、災難よけの神輿としてあがめられています。15日は雅楽の生演奏を先導に、白装束の担ぎ手約30人が厳かに行列します」と話す。

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