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横浜開港記念バザーで老舗うなぎ屋「八十八」が限定復活 

「横濱八十八」3代目女将の荒井テイコさん

「横濱八十八」3代目女将の荒井テイコさん

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 横浜公園(横浜市中区横浜公園)で開催している「第81回横浜開港記念バザー」で、横浜の老舗うなぎ屋「横濱八十八(やそはち)」が11年ぶりにうなぎを提供している。

「明治の味 昔うなぎ弁当」(2,000円)

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 「八十八」は、伊勢佐木町に1910年に創業したうなぎ屋。戦後は野毛、馬車道と店舗を移転しながら営業を続け、2001年に閉店。濃厚な江戸前のタレとは異なり、上質なみりんとしょうゆで仕上げるあっさりとした秘伝のタレが評判で、作家の山本周五郎さんやイラストレーターの柳原良平さんらが通う名店としても知られていた。

 2011年に馬車道に店舗を再オープンする計画もあったが、うなぎの高騰や東日本大震災の影響を受け、再建がむずかしくなっていた。今回は「八十八」再興を目指し、3代目女将の荒井テイコさんが期間限定で出店し、名物のうなぎを提供している。

 メニューは、「バザー限定 八十八丼」(1,000円)、「明治の味 昔うなぎ弁当」(2,000円)、「八十八ぷちうなまむし」(500円)など。初日は開店前から長蛇の列ができ、バザー開始後約30分ですべての商品が完売。今回の限定出店を知り、茅ヶ崎から足を運んだファンもいたという。

 八十八の復興にボランティアとして携わる横田博之さんは、「今回のバザーをきっかけに八十八のメール会員になっていただき、土曜の丑(うし)の日までには通販をスタートさせたい。そこで力をつけて、もう一度横浜に八十八の店舗を復活できれば」と話している。

 横浜開港記念バザーの開催時間は10時~19時。6月5日まで。

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