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横浜で「東北復興シンポジウム」-宮城県女川町長の講演も

宮城県女川町長の須田善明さん(「女川商店街復幸祭」より)

宮城県女川町長の須田善明さん(「女川商店街復幸祭」より)

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 神奈川近代文学館ホール(横浜市中区山手町110)で4月25日、「第1回東日本大震災 企業・団体シンポジウム@かながわ」が開催される。

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 今後の復興支援をともに考え、活性化させることを目的とした企画で、震災発生後、被災地の復旧・復興に向けて取り組んできた行政や企業、NPO法人、任意団体が参加する。主催は横浜市中央卸市場南部市場共栄会(金沢区)と「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」(神奈川区鶴屋町1)。

 シンポジウムは3部構成。第1部は、被災地である宮城県女川町長の須田善明さん、岩手県政策地域部政策推進室政策監兼ILC推進監の保(たもつ) 和衛さん、日産自動車横浜工場長理事の小沢伸宏さんが登壇し、震災から1年が経過した被災地の現状と各地の復興活動の取り組みについて報告する。

 第2部では、震災による生活被害に加え、放射能や風評被害など多くの問題を抱える福島県での農産物の安心・安全の取り組みについて、福島県農産物流通課部参事兼課長の吉田肇さんが現状と今後の課題について語る。

 第3部では、「復興から再生へ」をテーマにパネルディスカッションを実施。三井物産(東京都千代田区)、NPO法人「ともに浜をつくる会」(南区)、ファンケル(中区山下89)、マルキチ阿部商店(宮城県牡鹿郡女川町)、横浜南部市場、かながわボランティアステーション、計6団体の復興支援活動の報告を交え、今後の復興支援のあり方や、東北の再生に向け神奈川県からできることを考えていく。ファシリテーターは、かながわ県民活動サポートセンターの吉田信雄さん。

  主催する横浜南部市場の大川貴志さんは「被災地の生の声と、県内の支援団体の活動報告、両方を同時に聞くことができるというのはなかなかない機会だと思う。また、多くの団体が東北への復興支援を行っているが、団体同士が出会う『場』が少なく、歯がゆく感じていた。団体、立場によって支援の形は違うが、今後は連携することが大切になってくるはず。各団体の支援活動を一度に聞くことで、支援者の選択肢が増えることを期待しています。1人でも多くの人に参加してもらえたら」と話す。

  会場は神奈川近代文学館 ホール。開催時間は13時~17時30分(開場12時30分)。定員200人。参加費は500円。申込締切は4月24日(定員になり次第受付終了)。シンポジウム終了後は「KKRポートヒル横浜」で交流会を実施(事前申込制、会費4,000円)。申し込み・詳細はホームページで。

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