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野毛にネット放送局「おひさまナマズ発電所」-多彩なゲストが登場

「おひさまナマズ発電所」の拠点となる(旧)COFFEE・SNACK「コロンビア」

「おひさまナマズ発電所」の拠点となる(旧)COFFEE・SNACK「コロンビア」

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 Hana*HanaTVは8月1日より、野毛の「おひさまナマズ発電所」(横浜市中区花咲町1)で「シドモアさんを探せ」と題した生放送を行っている。

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 「おひさまナマズ発電所」は、かつてコーヒースナックとして使われていた「(旧)コロンビア」を拠点とする期間限定のインターネット放送局。8月6日に開幕する野毛地区発の夏のお祭り「Hana*Hana FESTIVAL 2011 幸せの架け橋」の一環として、「幸せの架け橋」となるような素敵な女性を探し、番組内で紹介していく。

 放送時間は16時~17時30分。8月20日まで毎日放送し、tvkヨコハマネットTVで視聴することができる。

 タイトル「シドモアさんを探せ」のモデルは、山手の外国人墓地(中区山手町96)に眠るアメリカ人の紀行作家エリザ・R・シドモア女史。1912年3月27日、シドモアさんの呼びかけにより、日本と米国の友好親善の証として、横浜港から3,000本の桜がアメリカに贈られ、ワシントン州ポトマック河畔に植樹された。

 おひさまナマズ発電所のキックオフには、横浜にゆかりのあるシンガーソングライターの白井貴子さんと市川徹監督が番組に出演し、日米の融和に尽力した近代バイオテクノロジーの父・高峰譲吉の軌跡を辿った映画「TAKAMINE~アメリカに桜を咲かせた男」について語り合った。

 3日は、東京工業大学 世界文明センター・フェローの吉田弘さんをゲストに迎える。聞き手は市川徹監督。

 白井さんは「市民からパワーを発信して日本を元気にしようという思いが『おひさまナマズ発電所』には込められています。東日本大震災を経て、地球安泰を祈り、天の営みに手をあわすことを忘れず、安心して地球の恵みをいただくことが、尊い幸せなのだと、私達は気付かされました。困難なこと、悩みがあるからこそ素敵なアートなどが生まれる。私はクリエーターとしてそのエネルギーに魅力を感じています。野毛発信の生放送をぜひお楽しみください」と話す。

 「Hana*Hana FESTIVAL 2011 幸せの架け橋」の会期は8月6日から21日。会場は、野毛地区(野毛Hana*Hana、旧コロンビア、横浜にぎわい座)、吉田町、伊勢佐木町ほか。野毛地区街づくり会、Hana*Hana FESTIVAL実行委員会が主催となり、「アート」・「飲食」・「地域」の3つをキーワードに、元気で明るい明日への「幸せの架け橋」となるような多彩なイベントを開催する。内容は、横浜に今も残る関東大震災の歴史を語り継ぐツアー、ジャズを通した被災地支援、街を体感できるフォトラリー、盆踊り大会、クラフトビアとフードのペアリング講座、映画上映、歌声喫茶、桜サミットなど。

 アメリカ、ポトマック湖畔の桜は1991年に里帰りし、「シドモア桜の会」によって山手にあるシドモアの墓碑の傍らに植えられた。横浜市内では、シドモアと桜のエピソードを後世に伝えることを目的とした桜の移植活動が進められており、元町交番付近、谷戸橋の脇には、シドモア桜から接ぎ木した苗木が植えられている。日米の「桜交流」100周年を来年に控え、今年3月には横浜市内で「シドモア桜100周年 里帰りを喜ぶ市民の会」が設立された。

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