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まことクラヴが「事情地域ヨコハマ」-象の鼻テラスで4日間公演

「まことクラヴ」メンバー

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 象の鼻パーク内の象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で10月13日から16日の4日間、まことクラヴによる公演「事情地域ヨコハマ」が行われる。主催はまことクラヴ、ワコールアートセンター。

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 「まことクラヴ」は、2001年に数人のダンサーが集まり「部活動」として発足したダンスカンパニー。背番号入りのジャージ姿がトレードマークで、同クラブについて部長を務める遠田誠さんは、「自分達のパフォーマンスによって、どうすればその場をおどらせる事ができるかという事を真剣に考えるダンス部」だと語る。

 各地域の環境や歴史・文化・人々の生活に注目し、それぞれの場所の特性に合ったものをその場で表現するオーダーメードスタイルの創作が特徴で、劇場をはじめ、美術館やギャラリーなどのアートスペース、商店街などの野外を舞台に作品発表を続けている。作品には、開催地を細かく観察し、発見したモノやヒト、コトが素材として盛り込まれている。

 今回上演する「事情地域ヨコハマ」は、2006年に東京・吉祥寺でスタートした『事情地域』シリーズの横浜編。『事情地域』は、地域の事情・団体の事情・個人の事情を軸に構成された、何が起こるか分からないハプニング的な要素をもつパフォーマンスで、2008年には金沢編、山口編を上演。

 構成・演出は「背番号45」の部長・遠田さん。振付・出演は遠田さん、部員の荒悠平さん、入手杏奈さん(背番号17)、江戸川卍丸さん(背番号11)、斉藤栄治さん(背番号百)、長井江里奈さん(背番号7)。演奏は部員の古南文秀さん(背番号32)と大岩航平(背番号23)さん。

 横浜公演にあたっては、横浜中華街や横浜三塔などの名所や店舗をリサーチしたほか、事前に「象の鼻テラス」で横浜に関するアンケートを実施した。10月5日には中間報告として、横浜赤レンガ倉庫前でゲリラライブを行い、いしだあゆみさんの「ブルーライト・ヨコハマ」など上位を占めたご当地ソングに合わせてパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。

 イベントを担当するスパイラルの宮久保真紀さんは「4日間の公演ですが、天気やその場の雰囲気が違えば、パフォーマンスの内容も変わります。毎日異なる作品が楽しめると思いますのでぜひご来場ください」と話す。

 会場は象の鼻テラス。19時開場、19時30分開演。チケットは一般=前売3,200円(当日3,500円)、学生=2,500円。全席自由。問合せは象の鼻テラス(TEL 045-661-0602)。10月16日まで。

 まことクラヴは、自分たちのことを、「面白いとは何ぞや?」を自問自答し続ける討論部で、「心踊り、場を踊らせる事がダンスだろ?」という持論を展開するダンス部。また、ダンス・音・デザイン・映像など、舞台における各要素の比率や配合を研究・実験する化学部でもあるとしている。2005年に「東京コンペ#2」でダンスバザール大賞、2006年「トヨタコレオグラフィーアワード」でオーディエンス賞、2007年第1回日本ダンスフォーラム賞を受賞。『事情地域』は毎回開催地の事情や話題を盛り込み、作品を一新するスタイルで話題を呼んでいる。

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