アーティスト拠点「ヨコハマアパートメント」で丸山純子さんの滞在制作展

アーティスト丸山純子さんの滞在制作展「けるけないの森へ」より

アーティスト丸山純子さんの滞在制作展「けるけないの森へ」より

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 野毛山動物園裏手の住宅街にあるアーティストの共同スタジオ兼住居「ヨコハマアパートメント」(横浜市西区西戸部町2)で、アーティスト丸山純子さんの滞在制作展「けるけないの森へ」が開催されている。

 会場は、自然光が差し込む建物1階の天井高5メートルの共有スペースを利用したユニークなオープンスタジオ「実験スペース ムーンハウス」。

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 丸山さんは以前から水と油の双方と相性が良い石けんの性質に興味を持っており、同建物のデザインから、水・油・石けんにまつわる物語をイメージした作品を制作。昨年9月に同実験スペースで「ZZ(ゼットゼット)のはじまり展」と題し、卍型水槽などを展示した。

 今回の展示はそれに続く「ZZの実験」で、丸山さんが8月15日から20日の間に滞在制作した廃油石けんを主な素材とするあらたな作品を紹介。会場には、質感・色合い・重さ・模様など、それぞれに表情が異なる石けんが並び、「石けんはまるで人間のよう」と丸山さんは語る。

 「けるけないの森」には、石けんのエネルギー放射エリア、石けんの熟成される場所があり、その環境のなかにレジ袋の花「無音花」やバケツの一部で作られた蝶(ちょう)が生息する。

 期間中はゲストを迎えたギャラリートークを実施。8月28日は「モノとコトのあいだで」と題し、村井啓哲さん(サウンド・パフォーマー、トランスメディア・アーティスト)とともにパフォーマンス「ディック・ヒギンズの主題にもとづく変奏」(全員参加)、29日はアーティスト田中信太郎さんとテーマ「現場主義」について語る。

 丸山さんは「昨年この空間ではじまった『ZZの物語』のあらたなワンシーンを創りたかった。今回はギャラリートークの動画ライブ発信も。『けるけないの森』にぜひ遊びに来て下さい」と話す。

 開催時間は平日15時~19時、土曜・日曜11時~21時。8月29日まで。

 丸山さんは山梨県生まれ、ニューヨーク市立大学ハンターカレッジ美術学科卒。国内外のアートプロジェクトに参加しており、主に、身近にある物を収集し手を加えることで意味を変化させ、インスタレーションによって場を変える作品を展開している。

 「ヨコハマアパートメント」は、クリエーター、アーティスト向けのスタジオ兼住居で、生活と創作、発信を通して地域と共に多面的な刺激を共有していく試みの場として、本町ビルシゴカイ(中区本町5)に拠点を置く建築事務所「ON design(オン デザイン)」が設計した。建物の2階は、トイレ・バス・ミニキッチン付きの4部屋のワンルーム住居。

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