3月閉館「創造空間9001」でファイナル展- 「Follow up!」

3月で閉館する「創造空間9001」

3月で閉館する「創造空間9001」

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 今年3月に閉館を迎えるアートスポット「創造空間9001」(横浜市中区桜木町1)で、「Follow up! -創造空間9001ファイナル展-」が開催されている。

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 「創造空間9001」は、みなとみらい線の開業に伴い閉鎖された東急東横線の桜木町駅舎を利用して作られたアートスペース。2007年9月より暫定的な文化拠点として、アーティストやクリエーター、市民の活動を支援し情報を発信してきた。

 同展では、今はもう存在しない列車を想像で追い求める「Follow」、かつてのプラットフォームへと昇る「Up」、そして場を見届ける、経緯を辿る、関心を持ち続けることを意味する「Follow Up」というタイトルのもと、旧駅舎を利用した映像とインスタレーション展示を行う。

 期間中は、建築家の岸健太さんとビデオ・アーティストの瀧健太郎さんによる映像とインスタレーションによる展示を行うほか、開館から現在に至るまでのイベント映像を公開。会場には、駅・ギャラリーという人や文化の行き来する場所の今後を「見届ける」(Follow Up)ような「ミトドケグッズ」も展示する。

 展示される「ミトドケグッズ」の条件は「前後の向き」を持つもので、東横線がまだ走っていた頃の通勤用の靴など、桜木町や野毛などの駅周辺、電車に縁のあるグッズ、オブジェなどの面白そうな代物。展示される「ミトドケグッズ」は12日まで募集しており、グッズの提供者はふだん立ち入ることのできない旧東横線桜木町駅改札構内でのデジカメ記念撮影の機会が与えられる。問い合わせは「創造空間9001」(TEL 045-226-5511)まで。

 最終日の14日17時からはクロージングイベント「MiHaRI 映像パフォーマンス”Air Sculpture”」を実施。ビデオ・アーティストの瀧さん、大江直哉さんらを中心に、ダンサーや音楽家とのコラボレーションを行うパフォーマンスユニット「MiHaRI」が、映像と空間を使ったライブパフォーマンスを行う。当日は高速回転するワイヤーに投影される映像(宙に浮かんだ動く彫刻作品)と音楽を楽しむことができる。公演時間約25分。

 創造空間9001スタッフの竹本真紀さんは「およそ2年半の活動のアーカイブを含め、壁で仕切られていて見えなかった旧東横線桜木町駅ホームへの階段部分を眺めることができる試みを本展覧会で実現させました。この期間しか見ることのできない展示になりますのでぜひお越しください」と話す。

 開館時間は10時から19時。入場無料。3月14日まで。

 「創造空間9001」の施設名は、東横線桜木町駅の最後の日、最終電車の車体番号が「9001」だったことにちなんで名付けられた。敷地面積は約170平方メートル。スペース奥の壁面の向こう側には、今もなお東横線時代の改札口や地上階とプラットフォーム階を結ぶ階段が残されている。オープンから3年目となる今年3月に閉館する。

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