シネマ・ジャック&ベティで特集上映「未来の巨匠たち」

作品「夜光」より(桝井孝則監督)

作品「夜光」より(桝井孝則監督)

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 「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800)で、1月23日より若手作家による特集上映「未来の巨匠たち」が公開される。

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 同特集は、4月に正式開校する「北仲スクール(横浜文化創造都市スクール)」(中区北仲通5)が実践教育の一環として開催するもの。配給される機会の少ない若いインディペンデント映画作家それぞれの過去の代表作から新作までを一挙に紹介する。期間中は上映会に合わせて、作家によるトークショーや自作以外のセレクト作品上映も併催。映画の歴史を振り返りながら日本映画の可能性や未来について参加者とともに考える。

 出品監督は、瀬田なつきさん、加藤直輝さん、桝井孝則さん、唐津正樹さん、映画美学校卒業生女性有志により発足した団体「桃まつり」から片桐絵梨子さんと矢部真弓さん、小出豊さん、佐藤央さん、三宅唱さん、濱口竜介さん。

 プログラムは、東京国際映画祭チェアマン特別奨励賞を受賞したロードムービー「彼方からの手紙」(23日、瀬田監督)、加藤監督が立教大学映画研究会の仲間たちと手掛けた処女作「a perfect pain」(24日)、1930年に発表された作家・矢田津世子さんの同名短編小説を映画化した「罠を跳び越える女」(25日、桝井監督)、結婚式当日に明かされる秘密を描いた濱口監督の最新作「永遠に君を愛す」(29日)ほか。

 併催上映作品は、「ネネットとボニ」(23日、クレール・ドゥニ監督)、「赤線玉の井 ぬけられます」(26日、神代辰巳監督)、サイレント映画「夜ごとの夢」(26日、成瀬巳喜男監督)、「条理ある疑いの彼方に」(27日、フリッツ・ラング監督)、「ヒズ・ガール・フライデー」(28日、ハワード・ホークス監督)。セレクト作品上映は、若手監督らに映画の世界を志すきっかけを与えた作品を紹介することで各監督の理解をより深めてもらおうと企画された。

 主催する北仲スクールは「未来の批評キャンペーン!」と題し、ブログ上で特集される監督や上映作品に関するレビューを募集する。

 北仲スクールの松井宏さんは「日本映画界はいま、刺激的でおもしろい、魅力的な若手の監督がたくさん育っています。ふだん公開される機会の少ない作品の数々。ひとりでも多くの方に作品をご覧いただきたい」と話す。

 チケットは1回当日券800円、1日券1,500円、3日券3,000円、フリーパス6,000円。トークショーには同日の入場券または半券で参加できる。1月29日まで。

 北仲スクールは、「都市文化」「都市デザイン」をコンセプトに、横浜国立大学、横浜市立大学、東京藝術大学、神奈川大学、関東学院大学、東海大学、京都精華大学の7つの大学が共同運営するサテライトスクール。

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