みなとみらいの海で「ワカメ」づくりのワークショップ-参加者募集

昨年のワークショップの様子

昨年のワークショップの様子

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 横浜みなとみらい地区臨港パーク内の「潮入の池」(横浜市西区みなとみらい)で11月28日、ワカメを育てる「夢ワカメ・ワークショップ」(全2回)がスタートする。

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 ワークショップは、ワカメの育成によって海がきれいになることを学び、多くの人に「横浜の海」への関心を高めてもらうことを目的とし、現在参加者を募集している。事業は環境系など17団体で組織される「夢ワカメ・ワークショップ実行委員会」が主催。

 ワカメなどの海藻は、汚れて「富栄養化」した海水に含まれるチッソやリンなど「海の栄養塩」を取り込んで育つ。この性質を活用し、海藻育成を通じて横浜港内の海の水質浄化をしようと2002年から活動が始まった。

 2008年度は回収総重量495.6kg(乾燥重量35.683kg)のワカメを収穫。さらに炭素、窒素、リンなどの量をくわしく計測した結果、大人3人が1年間に生活から排出する量を回収したことになったという。

 今年度のワークショップでも、観光地であるみなとみらい21地区を「ワカメの生産」という環境教育・学習の場として活用することで、子どもたちの海への関心を高め、環境改善の大切さなどを訴えたいとしている。

 11月の第1回目は、5×20メートルのイカダにワカメの種付けを行う。当日は海藻の機能や役割、ワカメの育成方法について学ぶ。2010年2月6日の収穫時(第2回目)には、参加者が自らの手でワカメを収穫するほか、味噌汁などの具にして味わう機会も設ける。

 また、その間も海の水質や底質、生物などについての体験学習会も行われる。体験学習会では、ムラサキイガイによる水質浄化実験、水中ビデオカメラを持ったダイバーと水中電話で交信しながらの水中観察会などを実施する予定だ。

 実行委員会メンバーの一つ、NPO法人海辺つくり研究会事務局長の木村尚さんは「多くの人が東京湾をきれいにするために、楽しくワカメを育てる活動です。横浜港でも本当においしいワカメができますよ」と参加を呼びかけている。
参加無料。定員は240人(先着順)。申し込みは10月31日まで。

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