人形の家で「セルロイド」玩具展-北原照久さん所蔵3,000点

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 横浜人形の家(横浜市中区山下町、TEL 045-671-9361)で大正時代から昭和初期に作られ庶民に親しまれたセルロイド製玩具の展覧会「驚異のセルロイド展II」を開催している。2年前に好評を得た展覧会の第2弾で、同館プロデューサー北原照久さんのコレクションの中から、プラスチックの台頭でその姿を見なくなったセルロイド製の貴重な玩具約3,000点を展示している。

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 展覧会では戦前のキューピー人形や、ミッキーマウス、ポパイ、ペコちゃんなどのキャラクター玩具を展示。そのほか、1920年代に作られた貴重なゼンマイ玩具「太鼓たたき少年」や、1930年ルーズベルトをかたどり、当時の日米関係を風刺した玩具「好人物」など貴重な玩具が並ぶ。また、人形の製造風景などもをパネルで紹介している。

 セルロイドは明治時代に材料が輸入されべっ甲に代わる素材として使われたことから始まり、量産化が進んだ大正期には日用品などに活用されるようになった。その後は生産が盛んになり、日本のセルロイド製玩具輸出は世界の首位占めるほどの生産額になった。しかし、セルロイドの「燃えやすい」性質と、プラスチック素材の実用化が進むにつれて姿を消していったという。

 北原さんは「セルロイド玩具の味わいは『優しさ』『哀愁』につきる。庶民の生活や、風俗など時代の心を移すもので、懐かしさや新しさを感じていただくと同時に何年もの月日を経てスポットを浴びて、誇らしげに輝いているセルロイド人形のたちの晴れの舞台をぜひご覧いただきたい」と話す。

 開館時間は10時~18時30分。入館料は大人=500円、子ども=150円(小学生未満無料)。8月31日まで。

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