世界初、64chのマルチ音源とスピーカーで「音場」を体験

64台のスピーカーでオーケストラを再現する「音の森」シンフォキャンバス

64台のスピーカーでオーケストラを再現する「音の森」シンフォキャンバス

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 ON-COOプロジェクト(音響空間研究会)はZAIM別館(中区日本大通34)で6月22日~24日、64台のスピーカーでオーケストラを再現する「『音の森』シンフォキャンバス」を開催する。

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 昨年10月から定期的に開催され、今回が7回目。約290平方メートルのスペースに並べられた64台のスピーカーから、それぞれ異なる楽器の音を再生しオーケストラを再現する。シンフォキャンバスは「音の来る方向」が音楽の「空気感」をもたらす最も大切な要素とし、スピーカー自体を楽器として考えて日本のPA界の第一人者である宮本宰さんがシステムを開発した。通常の民生機材で多いものは5.1チャンネルのところ、世界初となる64チャンネルのマルチ音源とスピーカーで「音場」の再生を行う。録音作業も1つ1つの楽器を個別に収録。ベートーベン「交響曲第5番『運命』」は作業に8カ月かかったという。

 スピーカーは、田口和典さんがデザイン・設計・製作を手がけた「Taguchiスピーカー」を使う。すべて手作りで、音が360度の方向に届くのが特徴。

 当日は、第1部でオーケストラ、ジャズなどを再生し、ナビゲーターとともに会場を歩き回り音楽の「空気感」を体験。第2部では、ナビゲーターによる「シンフォキャンバス」のシステムについて解説を行う。1日2回の開催で、1回目は第1部=13時~15時、第2部=15時~16時、2回目は第1部=16時~18時、第2部=18時~19時。入場料は1,000円(中学生以下無料)。

 同研究所担当者は「今回はこれまで開催してきた集大成になる。スピーカーというより、『いろんな音を奏でる楽器』というほうが近く、オーケストラを聴いているような臨場感を体験できるのでは」と話している。

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