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関内「セルテ」が閉館 最終営業日に野外ライブと代表挨拶

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 JR関内駅前の商業施設「セルテ」(横浜市中区真砂町3)が12月30日、閉館した。

代表挨拶をする日本開発株式会社代表取締役の古屋公士さん

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 1967(昭和42)年11月に「横浜センタービル」として開業した同施設。1989(平成元)年に現在の名前に変わった。

 ファッションや雑貨のショップ、食料品店、飲食店などが入り、58年間多くの利用者に親しまれた。閉館後、建物は解体され、跡地は三菱地所を代表企業とするグループが再開発する。オフィスや商業施設、住宅が入る約120メートルの複合施設が2029年度に完成予定。

 最後の営業日となる30日は16時で営業を終了。1階正面エントランス横のウッドデッキでは、14時30分から17時まで「FINAL LIVE」と題した音楽ライブが行われた。出演バンドは、「CeRTees Symphony」「グレイハウンズ」「ハート&ソウル Family バンド」のセルテに縁のある3組。

 17時からは、同施設の運営・管理を行う日本開発株式会社代表取締役の古屋公士さん、同施設内レストラン「ヤンキイス」社長の石野晶さん、同ライブバー「ハート&ソウル」オーナーの原正行さん、再開発を担う三菱地所の執行役常務 竹田徹さんがあいさつをした。

 石野さんは「ゆっくり休んで、いい物件があれば細々とまたハンバーグを売りたい」、原さんは「この近所でどこか探して、新しい店舗でまたやりたい」と、両名とも店舗の再開を示唆。竹田さんは「(セルテは)今日で閉館しますが、5年後に生まれ変わって、またこういう路上ライブができるようないい施設を開発したい」と今後の展望を語った。

 古屋さんは「街全体の再開発という大きな時代の流れの中で、セルテはその役目を終える時を迎えた。この場所に新しい風景が広がっていく中で、セルテという名前や思い出が皆様の心の中にあたたかく残り続けてくれたら、これほど嬉しいことはない」と話し、集まった聴衆とともに発する「セルテありがとう!」の掛け声で締めくくった。聴衆からは「セルテ! セルテ!」と自然にセルテコールが巻き起こった。

 閉館にあたって開設されたグランドフィナーレ特設サイトでは、創業から現在までの思い出の写真やオープン当初のポスター・パンフレット、利用者から寄せられたコメントを掲載している。

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