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戦後80年、横浜の記憶を語る 97歳の杉島和三郎さんと秋山幸雄さんが対談ライブ

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 横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)講堂で10月12日、横浜の「歴史」「音楽」「物語」をひもとく対談ライブ「港ヨコハマ青春の記憶」が開催される。

97才の歴史家・杉島和三郎さんと、97才で現役のベーシストの秋山幸雄さん

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 登壇するのは、元町在住で97歳の杉島和三郎さんと、97歳の現役のベーシスト・秋山幸雄さん。司会進行は横浜を拠点に活動するブルース&ジャズ・ボーカリストのブル松原さんが務める。

 杉島さんは1928(昭和3)年中区元町生まれ。三菱重工業を退職後は元町自治運営会の会長を務めるなど、町づくりにも関わってきた。横浜大空襲と復興の証言を次世代へ語り継ぐ「語り部」としても活動している。2025年には、横浜の歴史と市民の絆を描くドキュメンタリー映画「The Spirit of Yokohama(ザ スピリット オブ ヨコハマ)」に登場。作品内で横浜大空襲や戦後の街の歩みを語る中心人物の一人として描かれている。神奈川新聞の連載「わが人生」に登場。元町でのクリフサイドでのダンスパーティーなどの社交文化などの青春期の記憶や、自身の体験を語るシリーズとして紙面掲載が続いている。

 秋山さんは1927年(昭和2)年10月生まれで、対談ライブの3日後に98才の誕生日を迎える。日本大学芸術学部在学中に進駐軍巡りのバンドに勧誘されプロの道に。都内・横浜エリアを中心に長年にわたり第一線でプレイしてきた日本ジャズの黎明期から現場を知る稀少な存在。現在もベーシストとしてステージに立ち続ける現役として知られ、2023年度に日本ジャズ音楽協会の「ジャズ大賞」を受賞している。

 イベント当日は、ブルースとジャズのボーカリストのブル松原さんが進行役を務める。 杉島さんと秋山さんが横浜の歴史とジャズに彩られた青春時代を振り返るほか、秋山さんのベース演奏により、戦後に流行った名曲や歌の生演奏も行う。

 対談ライブは、戦後80年の節目に合わせてイベントプロデューサーの中島八千代さんと松原さんによるユニット「One & Only企画(BULL & YACHI)」が企画した。

 中島八千代さんは「1部はトーク、2部は戦後はやったジャズを6曲披露する。感慨深い対談、楽しい話もあるのでぜひ足を運んで欲しい」と話している。

 開演は13時。会費は3,500円(事前予約制)。予約は、One & Only企画(Tel 090-5814-0992、nakajimayachiyo@gmail.com)で受け付けている。

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