見る・遊ぶ 暮らす・働く

三渓園「鶴翔閣」が特別公開 日替わりで日本伝統の催し物も

包丁式

包丁式

  • 156

  •  

 国指定名勝「三溪園」(横浜市中区本牧三之谷)で、「三溪園で過ごすお正月―横浜市指定有形文化財 鶴翔閣公開」が、2022年1月1日から3日まで開催される。

特別公開の鶴翔閣 三渓園

[広告]

 「鶴翔閣(かくしょうかく)」は、生糸貿易で財を成した実業家の原三溪が、三溪園の造成を始める足がかりとして、1902(明治35)年に建てた住居。開催期間中は内部を特別公開するほか、玄関や床の間には、梶井宮御流家元 一松斎 藤原素朝さんによる生け花が飾られる。

 鶴翔閣にある楽室棟では、日替わりでイベントを開催。1月1日は、日本古来の手品「和妻(わづま)」で、北見翼さんによる「浮かれの蝶」などが上演される。2日は、横浜萬屋心友会と興禅寺雅楽会による「包丁式」。食材に手を触れることなく包丁と箸のみで切り分ける平安時代から伝わる料理の伝統作法で、「宝船之鯛」が披露される。3日は、「アトリエ箏こだま」の筝曲演奏で、「春の海」「岬の燈台」「千鳥」ほかが予定されている。

 原三溪の故郷の岐阜県から移築した合掌造り「旧矢箆原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)」では、その年の豊作を祈り無病息災を願う「花餅」が飾られていて、飛騨地方ならではの正月の設えを楽しめるほか、学問の神様として知られる三溪園天満宮(旧間門天神)での初詣も可能。

 三渓園は1906(明治39)年開園。約17.5ヘクタール(東京ドーム約3.7個分)の園内にある17棟の建築物のうち、旧矢箆原家住宅を含む10棟が重要文化財、鶴翔閣(旧原家住宅)を含む3棟が横浜市指定有形文化財に指定されている。

 入園料は大人=700円、小中学生・市内在住65歳以上(濱ともカード提示)=200円。日替わりイベントは事前予約制で別途有料。開園時間は9時~17時(鶴翔閣、旧矢箆原家住宅は16時まで)。

ピックアップ

ヨコハマ経済新聞VOTE

ヨコハマ経済新聞の読者歴はどれくらいですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース