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横浜のロック・ミュージシャン、李世福さんとCHIBOさんのライブ音源をCD化

横浜のロック・レジェンドを伝えるCDシリーズ「SWINGING YOKOHAMA」の第1、2弾として

横浜のロック・レジェンドを伝えるCDシリーズ「SWINGING YOKOHAMA」の第1、2弾として

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 音楽ライターの前田健人さんが、横浜のロック・ミュージシャン、李世福さんとCHIBOWさんの70~80年代のライブ音源のCD化を考案した。横浜のロック・レジェンドを伝えるCDシリーズの第1、2弾として、ディスクユニオンのレーベル「SUPER FUJI DISCS」から5月13日に発売された。

新発売のCDを手にする前田建人さん

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 前田さんは横浜の希望ヶ丘生まれ。中華街の料理店に7年半務め、今年、ライターとして独立。横浜のバンド「ザ・ゴールデン・カップス」のドキュメンタリー映画を2007年に見て衝撃を受け、音楽の街・横浜の魅力を発見し、伝える決意をした。「横浜に生まれ育ったのに、地元のロック・ミュージックを知らなかった。イギリスには『SWINGING LONDON』というムーブメントがあった。横浜のロックやブルースには、海外に負けない魅力や土壌があると思い、企画シリーズ『SWINGING YOKOHAMA』を立ち上げた」と話す。

 李世福さんは1951(昭和26)年生まれで、横浜中華街出身のギタリスト。10代から米軍キャンプやディスコでライブ活動を始め、80年代には俳優・松田優作やデイブ平尾のリーダー・バンドに参加した。CDには、1976(昭和51)年に吉祥寺「マンダラ」と新宿「愛楽日庵騎士(アラビアンナイト)」の2つのライブハウスでの音源を収録。「ロックのリズムでチャイニーズメロディーを奏でる」がコンセプトのチャイニーズ・ロックを掲げ、李世福コネクションを率いて現在も横浜を中心に活動を続ける。中華街で本人が主宰するスペース「李世福のアトリエ」(横浜市中区山下町)から聞こえるリハーサルの音も街に溶け込んでいる。

 CHIBOWさんは1947(昭和22)年生まれで、横浜本牧出身のボーカリスト。1960年代から音楽活動を行い、ザ・ゴールデン・カップスと並ぶ横浜のブルース・バンド「パワーハウス」のメンバー。加部正義、陳信輝、ミッキー吉野、柳ジョージ、エディ藩ら、横浜のミュージシャンたちとブルース・ロック・バンドを結成するなどの交流を持つ。CDには、1983(昭和58)年に「CHIBO & THE BAYSIDE STREET BAND」名義で、横浜にあったライブハウス「シェルガーデン」での演奏を収録。現在はスカ・バンド「SKA-9」で、最先端の音楽やストリートカルチャーを本牧から届ける。

 前田さんは今後、「SWINGING YOKOHAMA」シリーズのCD制作やイベントの企画を、横浜のロックやブルースの歴史を伝えるライフワークとして続けていく予定。

 CDのタイトルは「LIVE 1976 李世福コネクション」「LIVE AT SHELLGARDEN/ライブ・アット・シェルガーデン CHIBO & THE BAYSIDE STREET BAND」で、価格は共に2,640円。

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