
横浜元町クラフトマンストリートにある「cafe Le Havre(カフェ ル・アーヴル)」(横浜市中区元町1)が7月7日、7周年を迎えた。
コンテナと鉄骨を混合したビル「Le Noir横濱元町(ル・ノワール)」の4階に2018(平成30)年にオープンした同店。店名はフランス北西部にあるコンテナの流通量がフランス最大の港の名に由来する。店主の平沼五郎成基さんは、江戸時代に西区平沼を開拓した平沼家の子孫で、地名に名前が残る「ハマっ子」。
7周年を記念して、平沼さんの曽祖父で、横浜市長も務め「市民スポーツの父」とも呼ばれた故・平沼亮三(1879-1959)さんが、大正時代に横浜で稽古に訪れた仲間たちにふるまっていた「スポーツライス」を期間限定で提供。レシピは残されていなかったが、文献や資料を元に見た目や味を再現したという。
カレーライスの上にカツをのせた「スポーツライス」は、「カツカレーの原点」ともいわれ、健康と英気を養うために考案されたと伝わっている。
平沼さんは「スポーツで消耗した身体にカロリーと栄養を効率よく補給できる、時代を先取りした発明。カツカレーの発祥には諸説あるが、横浜で生まれた『スポーツライス』も、カツカレーの歴史に欠かせない。曽祖父の『おもてなし』の精神とともに、当時の味わいを現代によみがえらせた」と話し、「横浜の歴史とスポーツの精神が息づく『スポーツライス』の物語を楽しんで」と来店を呼びかける。
メニューの名称は「平沼さんのスポーツライス」。価格はサラダ・ドリンク付きで2,100円。提供は7月31日まで。
営業時間は11時~18時(土曜・日曜=19時まで)、火曜・水曜定休。