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西区東ヶ丘の地域交流拠点「カサコ」がリニューアル 野毛坂の石畳再利用した軒下も

2,000個のピンコロ石を敷き詰めた軒下サロン。オープニングセレモニーには、西区副区長や東ヶ丘町内会長、野毛山動物園園長も駆けつけた

2,000個のピンコロ石を敷き詰めた軒下サロン。オープニングセレモニーには、西区副区長や東ヶ丘町内会長、野毛山動物園園長も駆けつけた

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 京浜急行日ノ出町駅近く、西区東ヶ丘の多世代・多国籍の交流スペース「カサコ」(横浜市西区東ヶ丘23)が4月9日、リニューアルオープンした。

2軒の長屋をつなげて2階の床の一部を抜き、開放的な空間にした

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 築65年以上の2階建ての長屋は、世界を旅しながら子どもたちをつなぐプロジェクトを行っていた加藤功甫さんが2014年にNPOの事務所として借り、地域住民や海外からの旅行者の交流の場としても機能してきた。

 より地域に密着し、開かれた場所にしようと、建築ユニット・トミトアーキテクチャの伊藤孝仁さんと冨永美保さん、近所に住むコミュニティーデザイナーの濱島幸生さんも共同代表となり、2015年10月から「ヨコハマ市民まち普請事業」の助成を受けリノベーションを開始。地域住民の協力を得ながらワークショップを行い、軒下の石畳はDIYで完成させた。

 石畳に使われたのは、横浜市中央図書館前の野毛坂に大正時代に整備された約7センチメートル角のピンコロ石。安全上の理由からアスファルト舗装に改修された際に横浜市から譲り受け、一つ一つハンマーで剥いで形を整えたもの約2,000個を手作業で敷き詰めた。

 2軒の長屋を1つにつなげた1階はカフェや子どもたちの放課後の居場所、ギャラリー、オフィスなどとして機能。カフェは地域のお母さんらによる日直オーナー制で、産地直送トルコ紅茶(100円)や4カ国4種のスパイス入りホットジンジャー(200円)のグランドメニューのほか、その日限定のオリジナルメニューを提供していく。

 2階は留学生の短期滞在用のホームステイルームとして活用。日曜朝には隔週で、滞在中の留学生やカサコに集う人たちに母国の朝食をを再現してもらう朝食会も行う。

 リニューアルオープン当日の9日には、東ヶ丘の町内会長や野毛山動物園園長、改修に携わった地元企業や地域住民も招いたオープニングセレモニーを開催。加藤さんは「東ヶ丘に越してきてから、いろいろな人と関わりを持ちながら作ってきた。散歩中にふらっと寄れたり、英会話教室や料理教室ができる、世界と地域に密着した場所にしたい」と話した。

 イベントの予定など詳細はホームページから。

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