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横浜中華街映画祭で俳優チェン・ボーリンさん舞台あいさつ

舞台あいさつに登場したチェン・ボーリンさん

舞台あいさつに登場したチェン・ボーリンさん

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 横浜中華街で開催されている「第2回横浜中華街映画祭2013」で10月1日、来日した俳優チェン・ボーリンさんによる舞台あいさつが行われた。

映画館としてよみがえった「同發新館ホール」

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 横浜中華街映画祭は、横浜中華街の中華菜館「同發(どうはつ)新館ホール」(横浜市中区山下町164)を舞台に9月28日開幕。1960年代前半まで映画館「新光映画劇場」として使用され、閉館後は広東料理の老舗「同發新館」として運営されている同館ホールに、映画祭を企画したシネマ・ジャック&ベティが映写機など必要な機材を搬入し、6日間限定で映画館として復活させている。今年は横浜市と上海市(中国)の友好都市提携40周年を記念しての上映。

 10月1日は、映画「ブッダ・マウンテン」の上映後に、作品に出演する俳優チェン・ボーリンさんの舞台あいさつを実施。雨空の一日だったにも関わらず上映前から多くのファンが同發新館の前に列をなし、来日したボーリンさんを温かい拍手で迎えた。

 作品「ブッダ・マウンテン~希望と祈りの旅」(中国、2010年)は、息子を失い絶望した老女優と3人の無鉄砲な若者が、四川大地震で崩壊した仏像の修復作業を通して、心の安らぎを得ていく姿を描いた人間ドラマ。中国気鋭のリー・ユー女性監督の最新作で、第23回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞と最優秀女優賞(ファン・ビンビン)をダブル受賞している。

 ボーリンさんは台湾出身で、中学生の頃より俳優兼CMモデルとして活躍。2002年に作品「藍色夏恋」で映画主演デビュー。その後も数々の映画やドラマに出演し、台湾のトップ俳優としてアジアで活躍している。

 横浜中華街への来訪は今回で3回目というボーリンさん。「横浜中華街に来るといつも雨が降っているけれど、雨の中華街も気持ちいい。今回は3年前の作品がやっと日本公開になりうれしい。スクリーン前にセッティングされた畳席もおもしろいし、こんな素敵な会場で僕の作品を上映してもらえて本当に幸せ。『ブッダ・マウンテン』は全て四川省で撮影したから、この映画をみた後に横浜中華街で四川料理を食べたら、映画ともっとつながると思うよ」とファンに語りかけた。

 作品「ブッダ・マウンテン」の撮影現場については、「ファン・ビンビンさんはクイーンのように貫禄ある雰囲気で『スゴイ』し、シルビア・チャンさんは家族のように撮影中ずっと僕の体調や生活を気遣ってくれた。太っちょ役のフェイ・ロンさんはとてもかわいい人で、役柄と同様、撮影現場でもずっと食べ続けていた記憶がある」と、英語や日本語、ジェスチャーを交えながら共演者との思い出を話した。

 映画祭の期間中は、3種類から選べる同發ランチ付き鑑賞券も販売。そのほか、同發特製ラー油「回味醤(かいみじゃん)」を使った「手作りポップコーン」(250円)や「回味醤ポップコーンと青島ビールのセット」(700円)も限定販売している。

 今後の映画祭の上映日は、10月5日・6日・10日。作品「ブッダ・マウンテン」のほか、上海が舞台の名作「花の影」(香港、1996年)、ベルリン国際映画祭でグランプリを獲得した「紅いコーリャン」(中国、1987年)など、横浜初公開作品を含む、中国、台湾、香港映画の新作や名作を特集上映している。

 チケットは一般1,500円、学生・シニア1,000円、3回券3,600円(10月6日15時30分の回「ブッダ・マウンテン」は別料金)。同發ランチ付き鑑賞券は2,200円。10月10日(雙十節)は1,000円で鑑賞できる。問い合わせはシネマ・ジャック&ベティ(TEL 045-243-9800)まで。

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