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帆船日本丸ですべての帆をひろげる「総帆展帆」 重要文化財答申報告と消防音楽隊の記念演奏も

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 日本丸メモリアルパーク内の「帆船日本丸」(横浜市西区みなとみらい2)で4月16日、今年度最初となる帆船日本丸の29枚すべての帆をひろげる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」が行われる。

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 総帆展帆は、日本丸の29枚すべての帆を広げて「太平洋の白鳥」と呼ばれた日本丸の美しい姿を見ることができる。訓練を受けたボランティアスタッフ約100人が「わっしょい わっしょい」の掛け声のもと、約1時間かけて展帆作業(帆を広げる)を行い、その後約1時間かけて畳帆作業(帆をたたむ)をする。最も高いところで海上から約46メートルある帆桁(ヤード)に登りすべて手作業で行う。

 作業はボランティアの協力を得て行われている。帆をひろげる時間は10時30分から11時30分頃、帆をたたむのは15時から16時頃。

 帆船日本丸は、3月10日に開催された文化庁の文化審議会文化財分科会の答申を受け、重要文化財の指定を受けることになった。海上で保存されている船舶の指定としては、昨年の「氷川丸」に次いで2番目となる。

 総帆展帆にあわせて、11時45分から重要文化財答申の報告会と、日本丸の保存活用に協力するボランティアに対して感謝状の贈呈式が行われる。また、13時30分から横浜市消防音楽隊による記念演奏も実施される。

 日本丸は1930年に神戸で建造。船員養成のための練習船として使われた。1984年9月に引退し、1985年4月よりパーク内展示ドックで浮体展示されている。全長97メートル、総トン数2,278トンで定員138人(練習船時代196人)。現在は横浜市が所有し、帆船日本丸記念財団・JTB コミュニケーションデザイン共同事業体が管理運営している。

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