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横浜中華街、台湾系と大陸系、共生の時代へ 「華のスミカ」シネマリンで上映

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 華僑4世の林隆太監督のデビュー作「華のスミカ」が8月21日からシネマリンで上映されている。横浜には台湾系と大陸系の2つの中華学校があることに着目し、政治に翻弄されてきた華僑の苦難と葛藤の歴史や、共生の時代を歩む現在を描く。

偶然見つけた古い新聞記事 父は紅衛兵だった

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 映画は前半で、「横浜中華学校」で中国の毛沢東を支持する教師が学校から追放された1952年の「学校事件」について触れる。以降、横浜中華街の中にある「横浜中華学校」は中華民国(台湾)派となり、中華人民共和国(大陸)派は中華街の外に「横浜山手中華学校」を創設。学校と共に華僑総会も大陸系と台湾系に分裂、長きに渡り対立が続いた。

 林監督は、映画の中で、自らは日本で「中国に良いイメージを持たず育ってきた」ことを打ち明ける。林さんは、中学生時代に偶然見つけた古い新聞記事で、父に中国の血が流れているとを知ったことを振り返り、横浜中華街や家族、自らのルーツに深く向かい合っていく。

 東西冷戦期にふたつの中国の間で揺れた横浜中華街は、時を経て共生へと向かう。同作は、第12回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭のグローバルビジョンに招待された。

 上映時間は9月3日までは10時~、9月4日から10日は16時から。上映後に林隆太監督が聞き手となるトークイベントを、9月5日に映画監督中村高寛さんと、6日に映画監督の片岡希さんと予定するほか、9月4日と10日は林隆太監督の舞台挨拶をおこなう。

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