野毛でソーシャルビジネス支援プログラムの成果報告会 8人の起業家が卒業

今年度のプログラムの様子

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 横浜にぎわい座のげシャーレ(横浜市中区野毛町3)で2月26日、地域課題を解決するビジネスに取り組む社会起業家の支援プログラム「YOKOHAMA Changemaker's CAMP 2015」の成果報告会が開催される。

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 2011年度にスタートした「YOKOHAMA Changemaker's CAMP」は、4年間で30人の起業家が卒業し、横浜のソーシャルビジネスを盛り上げてきた。事業は、NPO法人「ETIC.」横浜ブランチ(横浜市中区桜木町1)が横浜市経済局から委託を受けて実施している。

 2015年度のプログラムでは、「無理なく働き続けられる地域社会づくり」と「人と人、人と自然が共に生きる未来に貢献するブランドの創出」という2つのテーマに、計8人の起業家が取り組んだ。起業家の成長を見守り助言するメンターには、それぞれお迎え付き夜間・学童保育を行う認定NPO法人「あっとほーむ」の小栗ショウコさん、オーガニックコットンの商品の企画・製造・販売を行う株式会社「新藤」の藤澤徹さんが就き、起業家の成長に伴走してきた。

 「無理なく働き続けられる地域社会づくり」チームには、総合的な家事代行サービスを提供する「ブランニュウスタイル」株式会社の和田幸子さん、持続可能な地域共助の仕組み作りを目指す一般社団法人「日本ハウスメンテナンス協会」の平沼芳子さんら、今後の社会環境の変化に対応するような事業を展開する起業家が参加。

 「人と人、人と自然が共に生きる未来に貢献するブランドの創出」チームでは、高い品質と社会性を兼ね備えたカンボジア女性たちの手織りストールの販売を行うNPO法人「ポレポレ」の高橋邦之さん、アクセサリーの制作・販売を通じて女性と社会のつながりを応援する「Peace Pearl」の青木梓さんらが、それぞれ特徴のあるコンセプトを掲げて事業を展開している。

 最終報告会は、各起業家が取り組んだプロセス・成果を発表するプレゼンテーションや、起業家と参加者相互の交流により、参加者がこれからの横浜や社会のあるべき姿について考え、起業家が次なる事業展開を展望する機会として位置付ける。会場では、健康的でおいしいどんぐり茶の販売を通じて、その生産に関わる障がい者たちが自分らしく生きていける社会を作ることを目指す株式会社「まちふく」の田中博士さんによるどんぐり茶が振る舞われる。

 ETIC.の腰塚志乃さんは「毎年、参加者の皆さんも既に課題解決に取り組んでいる方や関心の高い方々にお集まりいただいており、新しいパートナーなどの出会いのきっかけになったりと、交流会もとても熱量の高い時間となっている。なにか一つでも関心のあるテーマがある方にはぜひお越しいただきたい。私たちもどんな場になるのか、とても楽しみにしている」と話す。

 開催時間は18時30分~21時30分(18時10分開場)。定員は100人(事前申込制)。 申し込みは「YOKOHAMA Changemaker's CAMP」ホームページから。問い合わせはETIC.横浜プランチ(TEL 03-5784-2115)まで。

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