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横浜美術館で夜間開館「クリスマス・ナイト・ミュージアム」-コンサートも

《ノクターン:青と金色ーオールド・バターシー・ブリッジ》 1872-75年 テート美術館 © Tate, London 2014

《ノクターン:青と金色ーオールド・バターシー・ブリッジ》 1872-75年 テート美術館 © Tate, London 2014

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で12月22日から24日の3日間、夜間開館イベント「クリスマス・ナイト・ミュージアム」が開催される。

24日にコンサートを行うピアニストの鬼武みゆきさん

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 同館では開館25周年を記念し、12月6日からジャポニズムの巨匠・ホイッスラーの大回顧展「ホイッスラー展」を開催中。クリスマスムード高まるこの時期に夜の美術館を訪れてもらい、美術と音楽の両方を楽しんでもらおうと、ポストカードのプレゼントやギャラリーコンサートを行う。

 期間中は夜20時まで開館時間を延長し(入館は19時30分まで)、各日18時以降入場の先着100人に「ホイッスラー展」にちなんだ特製ポストカードをプレゼントする。さらにホイッスラーが「シンフォニー」「ノクターン」など、音楽用語を作品のタイトルに多く用いた画家であることにちなみ、グランドギャラリーでコンサートイベントを開催する。

 22日はNHK交響楽団メンバーによる弦楽四重奏、23日はハンドベル(アンサンブル・リング)とハープ(簑島映子)によるハンドベルナイト、24日は「横浜サウンド☆クルーズ スペシャルジャズライブ」と題し、ピアニストの鬼武みゆきさんのグループが出演する。24日のコンサートは、NHK横浜放送局が公開生放送する。いずれも入場無料で、申し込み不要。開催時間は、22日・23日=18時15分~19時、24日=18時~19時。

 ホイッスラーは19世紀の欧米の画壇において最も影響力のあった1人。ロンドンとパリを主な拠点にして活躍し、クロードモネなど印象派の画家たちとも親交があった。構図や画面空間、色彩の調和などに関して、日本美術からインスピレーションを得て独自のスタイルを確立したジャポニズムの画家として世界的に知られる。同回顧展はジャポニズムの巨匠・ホイッスラーの全貌を紹介するもので、国内での開催は27年ぶり。

 美術館正面のグランモール公園では、ホイッスラーの代表作をイメージした純白に輝くイルミネーションも午後4時から点灯している。

 横浜美術館広報担当の窪田知恵さんは「ホイッスラーは、欧米の美術館でもコレクションの中で貴重な作品として扱われているため、作品を借りるのが難しく、大規模な個展を開くのが難しい画家。今回の回顧展は日本では実に27年ぶり、世界でも20年ぶりの開催で、ホイッスラー作品をここ横浜でまとめて見られるのは、世界的にみても大変貴重な機会。夜間開園しているこの期間に、美しさを追求したホイッスラーの絵画をゆっくりご覧いただき、美術館コンサートを鑑賞した後は、今年初めて点灯した美術館正面の『美術の広場』のイルミネーションもお楽しみいただいて、ロマンチックな時間をぜひ横浜で過ごしてもらいたい」と話している。

 「ホイッスラー展」の開館時間は10時~18時(入場は閉館30分前まで、12月22日~24日は20時まで開館)。観覧料(当日)は一般=1,500円、高校・大学生=1,100円、中学生=600円、小学生以下無料。休館は木曜(12月25日は開館)、12月29日~2015年1月2日。2015年3月1日まで。

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