食べる 学ぶ・知る

関内で「グリーンドリンクス」 横浜の農の魅力を知り、食べてつながる交流会

泉区でトマト「サンロード」づくりに懸命な横山宜美さん(左)と、多品種生産で珍しい野菜づくりにチャレンジする横山勝太さんの若手農家2人が登壇

泉区でトマト「サンロード」づくりに懸命な横山宜美さん(左)と、多品種生産で珍しい野菜づくりにチャレンジする横山勝太さんの若手農家2人が登壇

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 横浜の野菜や食をテーマにキーパーソンをつないでいく交流イベント「Green drinks Yokohama」が7月4日、「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3)で開催される。

フードメニューには「トマト大福」も

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 グリーンドリンクスは、世界の800都市以上で開催されている。地域コミュニティで気軽に環境について語り合うカジュアルな交流イベントで、国内での開催地は50カ所を超える。「Green drinks Yokohama」も、毎回横浜にちなんだサブテーマを設け、不定期に開催している。

 主催はグリーンドリンクス横浜実行委員会とNPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」(中区相生町3)。今回は同NPO法人インターンで明治大学農学部3年生の前田知美さんが企画運営を担当している。テーマは「みんなの知らない横浜を食べて聞いて考えよう」をテーマに、横浜の農産物を使った飲食店経営者やフードコーディネーター、若手農家などゲスト5人を招き、地元の新鮮な野菜で作った料理を味わいながらクロストークを行う。

 トークゲストの立場や年齢はさまざまなだが、共通するのは「横浜の農産物の新鮮さおいしさをもっと市民に知ってほしい」という熱い思い。ゲストの1人、椿直樹さんは、横浜野菜推進委員会代表や農林水産大臣認定「地産地消の仕事人」など、さまざまな肩書を持つ横浜の地産地消の第一人者。オーナーシェフを務める飲食店「大ど根性ホルモン」(西区北幸2)は、「ホルモン」という名前に似合わず、新鮮で個性豊かな横浜野菜が味わえる「地産・地消のお店」として知られている。

 椿さんは今回「料理人としての人生を変えた横浜野菜」をテーマに、特に若い人たちにメッセージを伝える。また、現在、クラウドファンディングで作成費用を募っている、横浜野菜を使った家庭料理のレシピと、野菜生産者の横顔を紹介する書籍「横浜の食卓(仮称)」についても紹介する。

 さらに企画した前田さんと「はまふぅどコンシェルジュ」で横浜の農産物のおいしさを伝える活動を展開している成田弥土里さんをコーディネーターに、横浜市泉区で農業を営む横山宜美さん、横山勝太さん、東京農業大学在学中で平成27年度横浜観光親善大使を務めた鞍橋ゆいさんが、それぞれの立場から、横浜野菜を食べる楽しさ、育てる心意気、そして将来の夢などを語り合う。

 また、横浜市環境創造局農業振興課の担当者が横浜農業の概要について説明する。

 イベントを企画した前田知美さんは、明治大学でアスパラガス栽培について研究する大学生。普通のサラリーマン家庭に育った前田さんは、祖母が家庭菜園で熱心に野菜を育てていた姿に農業への関心を深めた。今回は「農業を勉強していたのに、横浜で農業が盛んであることや、個性あふれる熱心な農家さんのことを『知らなかった』という自分がショックでした。今回のグリーンドリンクスでは、同世代の若者にまず、横浜野菜のおいしさとともに、かかわっている方々の魅力も味わってもらいたい」と話している。

 当日は、椿さんによる横浜野菜を使った料理を楽しめるほか、横山宜美さんが育てたトマト「サンロード」を使ったシャーベットなど珍しい加工品のほか、2人のゲストが育てた旬の野菜の直売も行われる。

 時間は19時~22時(18時30分開場)。参加費は社会人2,000円、学生1,000円(フード・ドリンク付、事前申込制)。

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